Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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【映画感想文】ファイター(The Fighter)

夏真っ盛りのブリスベンからこんにちは。

The fighter


実際に鑑賞した人からの評判が悪かったこの映画「ザ・ファイター」ですが
テスト帰り、映画もしばし観てないし、友達Cちゃんも「人の意見に惑わされず、観てから判断しなよ」との
大人なご意見だったので、サル顔がかわいいマーク・ウォルバーグも出てるし、ということで結局観てきました。
暑いしで寝ちゃうんじゃないかなーって心配だったんです。

でも観てよかった~。

正直ブラック・スワンより、普通の映画で特に奇をてらってるわけではなく
まあぶっちゃけめちゃくちゃ「アメリカ~ン」な映画だったのですが、
でも素直でよろしい!という印象でした。



すじをさらっと書いておくと、


アイルランド系のボクシングに才能のある兄ディッキー・エクランドと異父弟ミッキー・ウォード。
あいにくディッキーは麻薬で身を持ち崩し犯罪に手を染めることに。
そのとばっちりに巻き込まれたミッキーは
肝心の右こぶしを骨折することになり、ガールフレンドの勧めもあって、
とうとうトレーナーだった兄ディッキーとマネージャー役をしていた母と決別することに。
しかし、出獄したディッキーは麻薬から足を洗い、真人間になることを決意。
兄をやはり愛しているミッキーは兄と家族全員で再びやり直すことにし、世界タイトルをつかむに至る…


とまあ、ベタです。
ベタ過ぎます!!!
これ小説だったら「設定に手を抜いたね」とか突っ込みたくなりますが、実話だから仕方ない。

とりあえず

うまくいかない現状
   ↓
思いがけぬどん底
   ↓
でも心を入れ替えてがんばる
   ↓
がんばった甲斐あって成功!

で、この第3段階目部分の描き方により、観客が

「感動させようと狙ってるな、あざとい」

と思うか

「よし!がんばれ!」

と思うかが決まってくるわけで、その点、この映画は

「感動しろ!感動しろ!」

と壮大な音楽がかかるわけでもなく
台詞でくだくだと説明するでもなく
淡々と、しかし効果的なシーンとセリフと演技で
すべての登場人物がミッキーを中心に家族として機能していき
ついに目指していたものをつかみとるまでを描いていきます。

また、どの人も徹底的に悪いわけではなく
家族愛があるからこそゆえにドツボにはまっていたりして、
それぞれが弱さを抱えていて、かつきちんとそれに向き合うだけの誠実さがあるため
観客が登場人物に共感できるつくりになっていました。

The Fighterっていうのも、ボクサーである主役のミッキーを指していながら、
なおかつ自分のはまった状況をあきらめることなく
抜け出す努力をする、という点でも戦う人のことであり、ほれた男を支えるという点での戦いであったり、
自分の人生を取り戻すための戦いをする人であったり、
息子のために戦う親であったり、と
出てくる人たちが全員何かと戦っている、という意味なのかもしれません。

私はボクシングはあまり好きではないのですが、
でも試合シーンではハラハラ。
固唾を呑んで見守っているリングサイドの人たちの気持ちがよくわかりました。

あざとい「感動しろ!」攻撃もないし、観終わった後「ああよかったなぁ」と
暖かい気分になれたので、Brisbane Times星二つ半はどうよ。

そして俳優さんたちですが、
これ、マーク・ウォルバーグが主役じゃないよ…。
どう考えてもクリスチャン・ベールです!
そしてお母さんアリス役のメリッサ・レオ。
なんというか、子供を愛しているけれど、きちんと見ていないお母さん。
愛情はあるけど何か間違っている。
でも自分の間違いを認めるだけの度量はある、という人物は
時によってはいやな人間としか見えないのですが、
そうは思わせない何かが伝わってきました。

正直マークとエイミー・アダムズ、好演はしてるけど、この二人と並ぶとかすんでる感じが否めません。
マーク、いい奴そうだし、役柄にぴったりではあるのですが、
何せ相手はクリスチャン・ベール。

もうね、私は彼の後頭部が薄くなっているのを見て、

「キターーーーーー!やっぱりデ・ニーロタイプだぁ!」

と大興奮。
本当にはげてるかも、と今思ったけど、それはおいておいて、
最初っから目の玉ひん剥いた感じで歩いていたりして

「変なのぉ」

と思ってたら、そりゃヤク中だから、そりゃーいつもああやってハイなのも当然だよね、と納得しました。
刑務所で薬が抜けた後、普通の人に戻っていたり、で役者なら当然なのだろうけれど、なんというか自然。
(歯がきれいになったね、とみんなに言われるシーンはちょっと受けた)
特に普段見るといい男なだけに、役者魂炸裂してました。

普段のクリスチャン・ベール。男前。
普段のクリスチャン・ベール

それがこんな姿に。

ディッキー1

ディッキー2

顔とか変わっているわけじゃないけど
とにかく動いているときまるで別人のよう。

もちろん、マークも基本的にナチュラルなわけで、悪い役者さんではないのだけれど、
なんというか力量の違いを痛感させられました。
とはいえ、基本的に家族思いで心優しく、
それゆえに自分の人生よりつい家族を優先してしまうミッキーをいやみなく演じることができるのは
やはりいい役者さんだということですよね。
そして何より、役のためにつけた筋肉。あれは必見。

エイミー・アダムズも普通のお姉さんを演じるために肉をつけてましたが、
いやー普通の肉体の女性を見るのっていいですね。
余分なお肉もセクシーなもんだ、と考えを改めました。

というわけで、クリスチャン・ベールのSAG助演男優賞、メリッサ・レオの助演女優賞受賞は納得できるものでした。
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| エイガ | 07:37 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑















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| | 2011/03/12 21:38 |

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