Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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ザ・クィーン - テーコクさまって 王室さまって?

映画終了後 一緒に観に行った同居人に言われた。

「ま キミにはわからないだろうね この映画。だって 女王がどういう意味を持ってるか 知らないだろうから」

それは全くもって違います。
うちにも 皇室ってもんがあるから。

「ほほう なら 女王が外交面で果たしてきた重大な役割なんかも 共通してるんだ」

いえいえ 日本の皇室にはそんな力はございません。
第二次世界大戦に負けて 象徴となりましたので。

そこまで聞いて オーストラリア人には ふ~んと納得できたよう。



遠く離れた国なのに オーストラリアのイギリス王室 特にエリザベス2世陛下への敬愛は強い。多分 チャールズが跡継いだら 英連邦やめるんじゃないの・・・と 思うくらい 現女王を愛している。

いわば 国民のアイドル。

それはイギリス系移民が多い オーストラリアで、遠く離れた故国を偲ぶ気持ちが そうさせるのでしょうか。
クリスマスには女王からのメッセージが放映され それを楽しみにしている人が 年配の層には多い。女王様のお誕生日もお休みだし。
それに若い頃の エリザベス2世は 相当な美人でもあったので アイドルもやむなし?

即位の写真↓
エリザベス2世即位


というわけで 当然 映画館にいるのは 年配の人ばかり。
若い人がいても お母さんだの おばあさんと観に来ている。若い人は 王室には興味がないようだ。まあ 天皇家についての映画を 積極的に観たい若い人がいるとも 思えないから仕方ないんだけど。

さて 映画は 「民衆のプリンセス」と 死後あだ名された ダイアナ妃のパリでの事故死を巡って 女王、フィリップ殿下、チャールズ皇太子がどう対処したか、内務官がどういう影響を与えたのか 当時 丁度就任したばかりのブレア首相がどのように 事態に取り組んだのか などなど 想像を元に描かれている。

ダイアナ妃を どう王室が扱っていた(と 一般庶民が思っている)か とか 本当に想像だけだろうか。実際 あんな風に思っていたのではないだろうか とか 観客は考えてしまう。

そうした 人間関係のどろどろに加えて この映画を観るとついでに 女王の経歴についても学べたりする。

例えば 女王は第二次世界大戦中 メカニックであった。
なので スコットランドの避暑地 バルモラルで ジープなんぞを運転し 故障した際には どこが壊れたのかもわかる。
病弱な父の死去につき 26歳という若さで即位したこと。
世界の王室の中で 唯一 国家の首長である (なので 「あなたの 政府ですから」と 映画中で言われている)
よく知られている通り コーギー大好きで 3匹飼っている。

などでしょうか。

映画を観ていると 女王とは なんという孤独な存在か と 思ってしまう。

自分の考えよりも 国に仕えること が 優先。
そのため 自分の感情を表に出すことが許されない。
常に 自分の立場 国民の考え を 第一とし 行動する。

一日24時間公務。

そう考えると ダイアナ妃への女王の思いは なんとなく納得できるのが不思議。
あけっぴろげで 現代っ子。オシャレが好きで 世界情勢をイギリス国政より 優先していて 王室の掟を守らない。
古きパラダイムから外れたダイアナを 認めることは 女王の受けてきた教育からも不可能。それは 女王 そして 王室の存在自体を否定するものだから。

しかし 代々愛されてきた 王室 よりも 現代の民衆は この 一般国民代表のような ダイアナ妃に 気持ちを寄せており それが最高潮に達するのが 彼女の事故死。

その結果 女王の受けてきた帝王教育と 一般民衆の感情の隔たりが 王室存続の危機を招き 当時就任したての ブレア首相は 最初は王室に対して 微妙に距離感を感じていたものの、 王室存続のために奔走を始め、それが 女王のブレア首相への態度も変えていく。

俳優さんの演技も含め 登場人物の気持ちの動きや 変化に 無理がない よく出来た人間ドラマです。

その上 この映画 要所要所で 所謂私たち ガイコクジンが認める 「イギリス文化」 を知るのにもうってつけ。

特に フィリップ殿下が その代表。

この方 オーストラリアでは 評判が悪いそう。
なんでも オーストラリアを訪問した際に チーズ工場を訪問したはいいものの 衛生管理のためにヘルメットをかぶるようにお願いされたところ 断固拒否。
理由は、

「ヘルメットは王族にふさわしくない」

とか。

おかげで その日製造したチーズは 衛生管理不十分 ということで 廃棄処分となったそうです。

この フィリップ殿下 まさしく小説なんかに出てくる 英国貴族 そのまんま。

妻たる エリザベス女王を キャベツ と 呼び お茶の温度にこだわり ごたごたの最中に 子供たちを狩りに連れ出すほどの 狩り好き。

きれいな田園風景と ロンドンの喧騒が 比較されているようなのも 面白い。イギリス観光プロモーションにも ぴったりな映像でした。
普段は見られない バッキンガム宮殿の中も セットとはいえ観られます。

女王の装いは まさしく 「Ma'am」とでも言うべきで 常に上品というか 時代遅れというか 貴族的な装いをしており 髪も全てがきちんとセットされていて 完璧です。
いわゆる トラッドの お手本。

ツイン・ニットに 真珠のネックレス、プリーツスカートにスカーフかぶって って 一体これは50年代?と 言いたくなるようなコンサバぶり。

何より 女王様の英語 そう クイーンズイングリッシュ!
なんと 英語のわかりやすいことか。
教科書とか リスニングの授業で聞けるような英語が聞ける。
ああ 珍しい。
罵り言葉のない世界。

さて、このタイトルには The が欠かせません。
女王様といえば この方 ってことですから。

英国ファンは 絶対見逃せません。

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| エイガ | 19:44 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

この映画も

面白そうですね~!でも、しばらくは映画を観ている暇がとれないかもしれないので、暇ができたら、コチラへお邪魔して探そ!って決めてますw
確かにダイアナ妃の方が共感できるので、そっちに寄りがちですよね。
私は女王様に惹かれます・・・。
あ、私が行った時の天皇の映画The Sunは、結構若者が来てて、驚きました。
→の流行やアート系のくくりに入るからかもしれないですが。

| おこうちゃん | 2007/01/19 21:53 | URL |

おこうちゃんさんへ

お忙しくなるのですね。お体には 気をつけて下さいね。

女王様は 大変ですよ。国家元首ですから・・・。しかし 大英帝国は 女王になるたびに 隆盛するというので いいのかしら。

⇒の流行、ってちょっと、イヤ。
とか書くと お怒りのご意見が来るから 書きませんが、 どうも 皆 自分たちの多くの先祖は 農民だったことを忘れてないか?と。明治政府の 政策に今頃乗せられてどうする?と 疑問が。

| プリシラ | 2007/01/20 18:50 | URL |















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『クィーン』

----ヘレン・ミレン、よかったニャあ。さすがにアカデミー主演女優賞を取っただけあるや。「そうだね。どこまでリアルなのかは分からないけど、人間エリザベスの苦悩がシンパシーを持って感じられたものね」----それとは逆にあのダイアナがもう、それほど魅力的には写らなく

| ラムの大通り | 2007/05/10 01:03 |

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