Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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【映画感想文】ザ・ロード

曇り空のブリスベンからこんにちは。

この雰囲気、昨日観た映画「ザ・ロード」を思い出させます。

それにしてもみんなどうして世界が滅びるのと思っているんだろう。
メキシコ湾沖の原油事故とか
地球温暖化とか色々あるからなんだけど
ある意味世界が滅びるのを心待ちにしているようでもあるような。

それはきっとキリスト教にある最後の審判なんぞを受けて
そのあと清く正しい世界がよみがえる、というほんのりとした期待なんだろうけれども。


ザ・ロード

こういう画像と陰鬱な音楽はオーストラリア人監督とニック・ケイブによるもの。
暖かく明るい、能天気!というイメージがつきまとうオーストラリアですが
実際のところ映画はことごとく陰鬱なものばかり、っていうのが感想。
そういう点では最適な選択です。
本当は『プリシラ』とか明るく楽しい映画を観たいのですが…。



大体がこの映画基本はキリスト教的世界観があって
子供の中に神が宿るというか、終末世界で子供というのは未来なんだ、
ということが繰り返され、その子供の命を守るのが大人というか人間の役割
いかにもでわかりやすい。

食べるものがないので常に飢えている世界では
人肉食を行う野蛮人が横行しており
それを避けて暖かい南へ、と向かう親子。
南へ、という指示は絶望から自ら死を選んだ妻の遺言で
その道をたどるうえで親子が目にする
文明の滅亡していく姿が淡々と描かれています。

悲惨な中でも善であろうとする姿
他人に対する慈悲を忘れなくては生き延びられないけれど
子供の純粋な心のため
失いかけた善を必ず取り戻していく
つまり人間の心の中にこそ神はいるのだ
という当たり前だけど忘れがちなことを伝えようとしているのが
この作品のテーマなのかな、と。
そういう苦悩する父親をヴィゴ・モーテンセンが演じています。
この人以外ならここまで深みは出せなかったかも。

救いのない世界の中でほんのりとした希望が遠くにぼんやり浮かんでいる。
どんな苦難にも終わりはあり、そこへと続く道がある。
心の中に炎、つまり文明を抱き、それを伝えていくことで
人間は生きていけるのだ。
そういったことなのでしょう。

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| エイガ | 10:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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