Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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【映画感想文】かいじゅうたちのいるところ

曇り空のブリスベンからこんにちは。

昨年の話です。

年の瀬だったのですが 大掃除もやめて 映画を観てきました。
今月の頭から公開していたのですが なにやかにやで見逃しそうだったので
ここは思い切って朝から子連れに混じって観てきたのが
「かいじゅうたちのいるところ」

かいじゅうたちのいるところ


これ 子供にはわからない!
絵本がベースなので 3歳くらいのお子様連れのご家族が結構いたけど 
子供途中で飽きちゃって
「ねーねーおかーさーん」
とか話しかけてました。
こっちの親ってそういうときでも黙らせないんですよね。
私が子供のときなんて 映画が始まる前にみっちりと
他の人も観ているのだから黙っているように
黙れないならそのまま出る と脅されたものですが。
娯楽が少なかったので 映画観てて飽きるようなこともなかったですけど
最近のコドモたちは注意力の続くスパンが短いそうだし
映画も長くなってるし いたしかたないですね。
でも 特にこっちのコドモは絶対我慢できる時間が短いと思う。

映画は最近では3Dだのアニメだのが主流ですが
このかいじゅうたちはなつかしい着ぐるみ。
でもそれがかえってあたたかい感じをかもしだしていました。
作りものっぽいところが かえってファンタジーぽいというか
リアルでいながらリアルではない感覚が
主人公マックスの現実逃避世界であるところを示唆。

ずっと前にどこかで読んだのですが
子供というのは悲しいものだ
という言葉がありました。
確かに子どもって 子供だから となおざりにされがち。
いろいろなことがわかっているけど
人生経験や語彙が少ないため表現する手段がなかったり
子どもだから…と 言うことでまともに受け止めてもらえなかったり。

はたから見れば問題児のマックスの行動も
スパイク・ジョーンズ (余談ですが これジョンズじゃないの?)の手にかかると
離婚してしまい お父さんと離れて暮らさざるを得ず
お母さんやお姉さんは自分のことに忙しく
寂しさや愛情に飢える気持ち
ふとしたことで感じる疎外感や恐れが突き刺さるように
伝わってきました。

特に最初の20分くらいの間が秀逸。
さっきまではしゃいでいたのに
ちょっとしたことで急に泣き出したり
お姉さんに置き去りにされた悔しさで
部屋をぐちゃぐちゃにしたり
お母さんの新しいBFの出現に
振り向いてもらえない寂しさ 怒りを表すために
わざわざオオカミの着ぐるみを着ることで
別人格になったりなど
子供というものは大人が考えるほど単純なものではなく
単に人生での経験が足りないだけの人間であると
描くスパイク・ジョンズ監督ってやっぱり天才であると実感。

かいぶつたちはすべてマックスの心の中の表れで
マックスの行動をそのまま反映するキャロルだけではなく
怯えを示すアレキサンダー
懐疑や冷笑を示す 姉ではないかと思われるジュディス 
今はいない父を示唆するアイラ
そして 理想的の母らしきKW
など
マックスの世界が反映されています。

かいじゅうたちとの触れ合いや
性格描写や背景に加え
かいじゅうたちのすむところへ向かうときに
海は大荒れだったのに
うちに帰るときには海はないでいるところなど
細かなところでマックスの心象が理解できるようになっています。

子供のときって何も考えてなくて幸せだったよねー
などと のんきなことを言えるのは大人になっていやなことは
忘れてしまったからこそ言えること。
子供の世界も たとえ いじめなんかの問題がなくてさえ
見知らぬ世界や予期せぬ別れ
自分の家族が知らない世界を持っていて
自分だけが取り残されていってしまう
そんな恐れに満ち溢れたときであったことを
ひしひしと思い出させられました。

最近の子ども映画に比べると
ペースがそれほど速くないし
イベントも多くないので
退屈 と思われる向きも多そうですが
マックスの年頃の子どもを抱えるお母さんや
この年頃の子ども
そして 大人になってしまった人たちで
「ああ 自分も子供のころはこうだった!」
と思いだせるだけの感受性のある方なら
きっと好きになる映画でした。

さて かいじゅうたちのすむところ
ですが 何やら見たような風景。
実はオーストラリアはメルボルン近辺で
撮影されたそうです。
そのあたりもどうぞお見逃しなく。


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| エイガ | 08:27 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

まんまと好きになりました
っていうか、絵本が好きだったんですよね
きぐるみのくせにかなりのアクションがあったと思いますが
なんていうか、DVDについてそうな
映像特典、裏話が楽しみです

| D | 2010/01/19 23:48 | URL | ≫ EDIT

Dさんへ

絵本好きな方にも満足できる内容だったんですね。
先日スーパーで売ってたので中を確認したら
ものすごく短いものだったので
あそこまでよく豊かにしたものだ!と感心しました。

あの映画 オーストラリアで撮影したのですが
お気づきになりました?
かいじゅうたちのいる森はオーストラリアだったのです。
なんだか見覚えがあるような…と思ったらそんなことだったとは笑

| プリシラ | 2010/01/20 06:35 | URL |

こんばんは!

あ、あれ狼の着ぐるみですか。
冒頭の何分かは、テンポもよくて良かったですね。
島に行ってからは、少しだけ長いかなとも感じましたが、でも、好きな映画です。
あんな、かいじゅう、ほかにいないですし!
オーストラリアがロケ地、最近ああいう自然が舞台だと、よくありますよね。ニュージーランドとともに。
幼い子どもが観ても飽きる、というのは、隣で観ていた、よその子で実感しましたー。

| ボー | 2010/01/25 23:19 | URL | ≫ EDIT

ボーさんへ

ねずみに見えましたよね あれ…。

オーストラリアは映画産業に力を入れていて
GCとかで映画撮ったりしてますが
政府の助成金のおかげで製作費が安いんでしょうか。

この映画は年齢8歳以上から推奨 とした方がよさそうですよね。
幼い子どもには難しいです。

| プリシラ | 2010/01/26 09:36 | URL |















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男の子が、かいじゅうたちの住む島で王様になって、みんなをまとめようとするが、かいじゅうの世界にもいろんなゴタゴタがあって…。 これ、...

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