Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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【映画感想文】 レスラー(2008)

微妙に暑いブリスベンからこんにちは。

観てきましたレスラー。

レスラー

いやがるオトコ二人ひきつれて 
って普通プロレス映画って男性が好んで観そうなものですが
私は

1. ダーレン・アロノフスキーが好き
2. ミッキー・ロークが好き
3. プロレスもわりかし好き

というわけだったので観る気満々。

しかし観終わった後 男二人に感謝されましたよ。

「いい映画に連れてってくれてありがとう!」

って。

いい映画なんですよ うん。

負け犬の50代 老眼補聴器使用中の老レスラーが心臓発作の後普通の人生を歩もうとするも 
やはりリングの魅力に耐えきれず人生最後のレスリング・マッチに臨む…

感動的ですよね。

しかも主人公 ランディ The Ram のレスラーとしての後輩レスラーからの尊敬と
それに反する実生活のだらしなさが うまく対比されていて 世の男性の心をぐっと掴むことこの上なし。

ミッキー・ロークもはまり役でした。
元々はニコラス・ケイジが予定されてたというけど ニコラスじゃダメ。
だって あの人は負け犬になったことないから。
その点 ミッキーときたら まさにこの役 本人の人生???ってオーバーラップしまくり。
一度栄光をつかんだものの 猫パンチでスター街道転落。
持ってたお金もなくなり 取り巻きも消え 残されたのはペットの犬だけ(これはインタビューで本当に語ってました)。

アイアンマンのロバート・ダウニーJrといい ホント 男優ってリベンジの機会があって羨ましい~。

そしてミッキー・ロークとダーレン・アロノフスキー 両方ともキャリア復活と言う意味でとてもめでたい。

ミッキーなんてこんなですから・・・。
使用前
ミッキー使用前
にやけてはいるけど なかなかいい男。

それがこれ↓
ミッキー使用後

整形だけはするまい…と 固く心に誓いました。

こんなわけで ミッキーの復活は本当にめでたいんですが 後になってよくよく考えたら 実はこの映画 大好きながらもあまりの後味の悪さに二度と観たくない レクイエム・フォー・ドリームスと同じテーマ。

それは オブセッションというものについて。

以下は多少ネタバレしてるので 続きにて。




レクイエム~ではオブセッションの対象は 「麻薬」でしたが レスラーでは 「過去の栄光」。
麻薬は薬物だけになんとかがんばれば逃れることもできるけど
過去の栄光を否定するのは 今の自分に満足してない場合 自分の人生すべてを否定することになってしまうため とうてい不可能。

そのうえ ランディにとって悪いことに この過去の栄光は彼が持てなかった 暖かい家族めいた匂いを発している。

わかってはいたけど プロレスのやらせの姿を淡々と描く前半部分。
試合の始まる前 まるでダンスか何かのように

「こう来たらああ受けて あの技の後はこうね~」

みたいな会話が交わされており 和気あいあいとした様子。
誰もがお互い何をするかわかっており 意気投合。
まるで長い間連れ添って ツーと言えばカーみたいな わかりあった夫婦のようです。
しかもそれがむくつけき筋肉モリモリの男性同士なために 同性愛の雰囲気さえ漂わせます。

そんな女人無用の雰囲気の中にいて精神的に充足してたら 
当然実人生では女性は欲望のはけ口としての役割しか必要とされず 
したがってランディがまっとうな家庭を築けないのも道理。
現実問題 娘も惚れた女性であるキャシディも 二人ともランディに結局は自分たちのためにランディが変わることを要求するだけで 丸ごと受け入れてくれるわけではなく しかも家族的な暖かい気持ちはあっても ランディのせいではあるにしてもあっという間に消えてしまう…。

そんなわけで 心臓発作で死の間際まで行っても プロレス世界を捨て切れないランディにとっては

プロレス=虚構の世界 でも 仲間=家族であるがゆえ ランディそのものに変わることを望まず
自分の過去の栄光を尊敬し 衰えつつある自分をそのまま受け入れてくれる世界 

と 

家庭&女性=実人生 でも 実際にはダメ男であるランディを否定し ダメであることを容赦なく言い募り 変化を強要する世界

を秤にかけろ という選択なので 選ぶのは当然決まってる。
たとえそれが命をなくすこととイコールであっても 自分をありのまま受け止めてくれて 尊敬してくれて 無条件で愛してくれる人たち すなわち プロレス仲間=真の家族と自分のファン=心の恋人 と一緒にいたいと願うのが人情ではないでしょうか。

実人生ではただの貧乏老人でしかない自分が 賞賛され輝ける場所。

そんなものがあっただけ ランディの人生は最後まで幸せだったし 普通の人たちよりもはるかに満ち足りていた。

だからこそ最後 リングで今にも停まりそうな心臓を抱えながらも 得意技のフライングスープレックスに臨むランディは 輝いて見えるのでした。

でもね そんないい映画に出たミッキー・ロークなんですが なんかプロレスに挑戦するとか言ってるらしい…。
もう いい加減に落ち着いて ボクシングだのプロレスだの 男のアツイ世界のことは忘れて 素直に演技に邁進してほしいです。
せっかくアイアンマン2にも出演が決まったみたいなのに それをぶち壊しにもうやめてください!
昔のファンからのお願い 聞いてもらえないもんでしょうか…ミッキーさん。
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| エイガ | 20:33 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

いーじゃん、ローク、熱くて!

そのバカさがあったからこそ、この映画良かったんじゃない?

http://princesschu.blog23.fc2.com/blog-entry-610.html

| チュチュ姫 | 2009/02/04 01:59 | URL |

チュチュ姫さんへ

> いーじゃん、ローク、熱くて!
>
> そのバカさがあったからこそ、この映画良かったんじゃない?

でもそのおかげでせっかく復活しつつあるのに またもやキャリアを棒に振ったら・・・と思うと心配で心配で。
その熱さは演技だけに向けてほしいんです~!スケスケパンツとかじゃなくて!

| プリシラ | 2009/02/04 22:27 | URL |

いや、だから、この映画で観られるように、幸せとは人によるもので、キャリア棒に振ってのたれ死んでも熱く生きたい人なのよ、ミッキーさんは。

| チュチュ姫 | 2009/02/05 02:29 | URL |

チュチュ姫さんへ

私が思うにミッキーさんはお調子者なんじゃないかなーと…。
シン・シティ公開時のインタビューで
「俺は友達もオンナも妻も金もなくし 今じゃあ犬だけ(それもチワワ)。なのでこのチャンスが嬉しいんだ!」
ってアツク語ってたんですが…。
のど元過ぎれば熱さを忘れるタイプなのかも。
その辺もランディに似てるっちゃ似てるんですが。

| プリシラ | 2009/02/05 07:51 | URL |

プリシラさん

そういう人って憎めないんだけど、関わり合いになりたくないですよね。

| チュチュ姫 | 2009/02/06 01:30 | URL |

チュチュ姫さんへ

そうですね そう言う人には幸せは一人で追求してもらって こちらは傍から眺めるだけにしておきたいです。
でも そう言う人に限って寄ってくるんですよね…。

| プリシラ | 2009/02/07 22:32 | URL |

ランディは 悲しいな

はじめまして 

友達とDVDでみました。レスラー人生もピークを過ぎ、娘とは絶縁状態、ステロイドの影響で心臓は弱っているありさまの中年レスラー ランディー。娘との約束すっぽかすのは さすがにマズイよ~(´Ц`)

自分には「この場所しかない」不器用な生き方しかできないランディーは やはり 悲しい男です。

>その点 ミッキーときたら まさにこの役 本人の人生???ってオーバーラップしまくり。
一度栄光をつかんだものの 猫パンチでスター街道転落。

セクシー俳優として80年代は全盛期だったのに ボクシングのために自分から全盛期を捨てちゃって・・・半ばバカだと思いましたよ。

 ロークは'88年に「ホームボーイ」というアメリカを渡り歩く流れ者のボクサーのジョニーを演じています。ランディとはまた違った不器用さをジョニーには あります。
ボクシングはスクリーンの中だけにしておけばよかったんだと思いますがいかがでしょうか

ただ、「レスラー」と「ホーム・ボーイ」 ふたつの作品を比べて見るのも悪くないですよ。

| zebra | 2011/11/07 23:25 | URL | ≫ EDIT

zebraさんへ

はじめまして。コメントどうもありがとうございます&お返事遅れてごめんなさい。

本当に娘との約束すっぽかしで、ランディのダメ男っぷりがわかる…という笑

ミッキーは本当に昔、かわいかったですよね。かわいい、って言い方は変なのですが
雰囲気があってよかったです。
でもあのスケパンはさすがの私も引きました。
百年の恋も冷めるというか。

ホームボーイですか、懐かしいです!DVD発売されているのでしょうか。
観たら
「ああ、あの頃はかっこよかったなぁ…なんで整形なんて!バカバカバカ!」
としみじみしてしまいそうです笑

またよろしくお願いしますね。

| プリシラ | 2011/11/22 06:16 | URL |















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