Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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エル・オルファナート 永遠の子供たち

暑さたけなわのブリスベンからこんにちは。

そういうわけで今日も映画を観てきました。
観てきたのは慰めの報酬なのですが その感想は置いておいて 先週まとめて鑑賞したこの映画 エル・オルファナート 永遠の子供たち。

永遠の子供たち

去年の最高傑作だったと思っています パンズ・ラビリンスのギジェルモ・デル・トロのプロデュースで スペインでは数々の賞に輝いた…ということで 期待してたのですが 映画館では観る機会を逃してしまって残念に思ってたところで ほくほくとDVDレンタルしてきました。

期待とともにDVDスタート。

孤児院から引き取られていったラウラが 夫と養子にしたHIV感染したシモンと一緒に 今はさびれた孤児院を再度開き 障害を持つ子供たちの孤児院にしよう…としたはいいけれど さびしいところなせいか 友達のいないシモンは想像上の友達を作りだし しまいには 思いでの洞窟で トマという友達が増えたと言いだす。
損な言動にラウラが不安を覚えるうちに 孤児院開院の日を迎え そのパーティーのさなか こつぜんとシモンが消えてしまう。
警察に訴えてもらちがあかないので ラウラは霊媒グループを頼りにするが そんなものは信じない夫に邪魔され霊媒たちは返される。
しかし そこで霊媒が残した言葉をと自分の過去の記憶を頼りに シモンを探すラウラが発見した孤児院にまつわる秘密は恐ろしいものだった…。

というわけで ホラーファンタジーみたいな感じで スペインって 昔むか~しに大評判になった ミツバチのささやき でもそうだったけど 空想や霊 精霊とか 超自然と 現実が微妙にからみあっているみたいで よくいえば 素朴 悪く言えば まだ少々未開なところがあるのかな と。
だけに 霊とか超自然現象の描写が非常に上手。

で じわじわ~と怖いのかな といえばそうでもないし ラストも感動のラスト!と言われているわりには 日本のホラー映画で似たようなラスト あったよな…と 二番煎じの感覚を逃れられない。
その上に 最後に明らかになる驚愕の事実の裏にある秘密だけど

「ちょっと それないんじゃない!」

と パンズ・ラビリンスやバッド・エデュケーションでも描かれていたスペインの汚点にかかわっているのはいいとして それはあんまりだよな~ そこまでしないよ!って 思ってしまったのでした。

スペインって女性文化 みたいな感じが映画を観てると感じるのですが この映画でも 母の愛の強さ というものは いい形でも悪い形でも表われることを示したかったのでしょうが なんか この映画の この子供↓
永遠の子供たち

物語のカギとなる存在だけど 怖さ要員とするには使い方が微妙にもったいないんですけど 

どうしてこんな袋をかぶってるのか

という理由が途中で明らかになるのですが それがわかったとき

(ちょいネタばれなので反転表示)
私だって子供のときに こんな怖い顔の袋かぶせた子供いたら 怖いからいじめるよ!
コドモがいじめられてるのが この袋のせいだ って 気付かない親はどうかしてないか?
母の愛ってか どっちかといえば 虐待じゃない!!!


と思ってしまって それから以降 映画世界に入れず…。
主人公ラウラの子供を求めてどこまでも手段を選ばない姿には スペイン人の理想ってこういう人なんだろうなぁ と 思いをはせたのでした。

でも 同じようにスペイン映画で 母の愛を描いたホラー映画の傑作 パンズ・ラビリンスのように 強い母と弱い母が対象になってたり これまた傑作のアザーズのように一人の中に共存してたり というのを観てしまったあとでは 心理的ホラーとしても 母の愛を描くにしても この映画 ちょっと物足りなかった…というのが 正直な感想です。
母の愛を描きたい というより 母の愛を道具にして ホラー映画作りました という感じがしたし 映画に満ち溢れている 死とか病とか そういったものも 単に小道具めいていて思わせぶりで ちょっとあざといな~っていう印象を受けました。とはいえ 母の愛は 実の子だけに及ばない もっと深遠なものである!というテーマには好感持てました。

しかし 邦題なんですが これ ちょっと映画の中身表わし過ぎかも???
カンの良い人なら 秘密に気づいてしまいそう…。

ちょっと映画以外での雑感は 続きにて。
ねたばれしてるので 映画を未見の方は のぞかないようにお願いします。




さて この映画 途中でピーターパンの話が出てきて 死に至る病と現在は考えられているHIVにシモンが感染していたり 子供が奇形だったり…と 子供がひどい目に遭っているのが前提のこの映画なのですが ふと思ったのはもしかして シモンが治らない病気であるのに耐えられなくなってラウラがシモンを殺してしまっていた とか だったりした方がもっと話に深みが出たかなと。

だからこそ ピーターパンの話が 永遠の命を持つ子供 ということで そのおとぎ話に救いを求めてしまうラウラ という悲しい構図ができて さらによかったのではないかしら。

それで霊媒の言う 「耳にしているけど きちんと耳を傾けていない」 というのが 子供たちの声 ではなくて 自分の良心 だったりする方が 人の心の闇を描いて さらに怖くなったように思います。
ミュンヒハウゼン症候群みたいに思えるかもしれないけれど そうしてこそ 最後にすべての子の母となり 以降幸せに過ごすことになり 心の平安をやっと迎えられたラウラの悲惨さが 人間の弱さを描けてように思うのですがいかがなものでしょう。
ま アザーズの二番煎じ!って言われてしまいそうでもありますね。

でも 子殺しってタブーなので アザーズが受けなくって この作品が受けたの なんとなくわかります。

 
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| エイガ | 22:43 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

寒さたけなわの日本からこんにちは。

私も、これピンとこなかったのですが、他の評価がいいので、なんでかなーと思ってます。
似たような立場で心強い(?)です。

…それと、めんどくさくなければ、今年はリンクしていただけたら、うれしいのですけど。…

| ボー | 2009/01/10 10:26 | URL | ≫ EDIT

>ボーさんへ

あーすいません リンク 勝手にしちゃっていいもんだろうか…とか お願いしようとして忘れたりとかしちゃってて…。
お許しが出たので早速させていただきますね~。

他で評判いいみたいですよね。
なんででしょう?
日本人には受けるタイプなんでしょうか?
個人的にはアザーズの方が ニコール・キッドマンファンということをのぞいても よっぽどよくできてるって思うんですけども…。

| プリシラ | 2009/01/10 12:42 | URL |















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「永遠のこどもたち」

んん…あんまりピンとこなかったなあ。 ギレルモ・デル・トロが製作にまわった映画で、彼の好みっぽいホラーミステリー調に、母の愛などもあ...

| 或る日の出来事 | 2009/01/10 09:09 |

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