Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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潜水服は蝶の夢を観る

どんより曇りのブリスベンからこんにちは。

まとめ観した映画 まだまだ続きます。
どれだけヒマだったんだ 私…。

週末に観た映画を返却しに行って そのまま借りてきたのですが 3本で安くなったのでつい 前から観たかったこの映画もレンタルの中に忍び込ませました。

潜水服は蝶の夢を観る
the diving bell and the butterfly

話題作だったのですが 心筋梗塞のせいで 左まぶた以外が動かなくなってしまった フランスELLE誌のジャーナリストの話 と聞いて なんか 悲しくつらくなってしまうのかなぁ…と 躊躇してました。
でもDVDならいやなら止めればいいし と 思ってレンタル。

さすがフランス映画 お涙ちょうだいにはしてなかった!

どんなことになっても ユーモアと想像力を忘れなければ たとえ体が潜水服の中に閉じ込められたように動かなくても 心は蝶のように世界を飛ぶことができる と 深い水の中に沈み込んでいくイメージで 主人公Jean-Doのロックイン症候群という症状を つい鬱状態に落ち込みたくなる 引きこまれていくような状態を表し 蝶と言う軽やかで空を舞う自由を象徴するものを配置し 彼の想像力の美しさ豊かささえも表現する。

そして 彼のユーモアと言うのは自分を笑ったりしても 自虐というより 純粋に限界がある自分を認めたからのもので 何やら陰鬱なところがないのも 映画を観ていて暗くならずにいられた原因。

映画は過去と現在を行き来して 過去の若々しくて ブイブイ言わせてた頃と 病気のせいでゆがんでしまい 右目も包帯で覆われた痛々しい姿が交互に映し出されるけれども Jean-Doの中身はちっとも変わっていない。

それに体は不自由になったとはいえ 人間というものを作り上げるのは 肉体ではなく精神だ 精神の働きこそが 人間というものを作り上げるのだ ということを示している。 
もちろん そう思えるようになるには 周囲の助けが必要だろう。

でも 本人の意思の力。
生きる気力。
それがなければ たとえ体が動いていても 人間ではないのだ と 笑いに包みながらも冷徹とした事実をつきつけてくる。

そして こんな病気になったからこそ 見えてくるものがある。
大事だったものがわかる。

そうした普通のことを普通のものと当然とみなし 実はそうしたものが人生で一番大事なのだ と 映画を観ててあらためて思った。

しんみりせずに 無理やりに感動しろ!と脅迫されることもなく しみじみと人生について思いをはせた2時間でした。
でも ラストは いくら実話と言えども 「え??? そうなの???」と 驚きましたが。
いや そうなってもおかしくないだろうけど なんとなく そうはならないだろう と 勝手に思ってたので このしみじみ感は映画終了後さらに倍増。

しみじみしてたところでふと気づいたのですが ブイブイ言わせてた頃 当人も気づいてなかったのが こやつの女癖の悪さ。
奥さんいるくせに 愛人作って子供産ませてるんですよ 3人も!
その上に 違う女と旅行行ったり 病気になってもなんか妄想してたり。

フランス男は いや Jean-Doは下半身が もとい恋愛体質な男なようで まさしく人がイメージするフランス男を実現したような人だったんですね。

こんな男好きになったら悲惨だろうなぁ~。
モデルとかしか相手にしてなかったみたいだから 自分の場合は見向きもされないだろうから いいけど 奥さんも愛人もなんか一途にJean-Doのことを愛してるようだったので とっても気の毒になってしまった。

さてこんなにモテモテで とってもステキだったころの彼ですが 元はジョニー・デップさんがやる予定だったとか。確かにそんな感じしました。
で 小柄でかわいい この マチュー・アマルリック(007出てますね)ですが 若くて可愛かったころのロマン・ポランスキーに似てて 気に入ったのですが ちょっと気になったのがこれ↓
病気前1

思うんですが この赤いパンツ ってどうなんですか???
フランス男的にはオシャレなんですよね???
上のコートなんかはすてきだし 下に着てるシャツもいいけど なぜに赤???
普通にグレーとかじゃ地味すぎ?ELLE的にはやっぱりそこで冒険が大事なの???

とか きれいなモデルさんよりそっちに目が行ってしまって 大変。

あと この映画 実はものすごーーーーーく怖い いや 痛いシーンが一カ所ありまして そこは心臓の弱い人にはお勧めできません。
Jean-Doがこん睡から覚めた後なのですが それは(ネタばれしてるので白字にて) 

何かの処置のため 対外との唯一のコミュニケーション手段である 左目のまぶたを 針で縫うんですーーーーーーーーーー!!!!
Jean-Doは 目が全く見えなくなってしまうので あせりまくるのですが 観てるこっちだって焦った てか 怖くて悶絶。
しかも それしか見えないからとでもいうかのように 針と糸がしっかり見える 瞼を引っ張ってるから!
麻酔してくれ~~~~~~~!部分じゃなくて全身で!!!


このシーンの前後はさっぱりおぼえてないし 何話してたかも忘れました。
それくらい怖いです。
ご覧になる方は本当に注意してください。


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| エイガ | 21:26 | comments:6 | trackbacks:1 | TOP↑

雨の日本よりこんばんは。

これ、原作を読みました。
まさにフランスで・・・・、読むのにすっゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーっく、時間かかりました(^^;
芸術の国フランス、その国民性を理解するには時間がかかるっていうか。
フランス過ぎて伝わりにくく眠りに誘われ・・・・・・ 本なのに(;_;
でも、フランス男だからこんなに前向きと言うかネガティブにならず根気良く生に対して執着できたんじゃないかな~、と思いました。
日本人だと根性くさくなりません?(笑)

赤パンツはELLEだからでしょう。保守に入っちゃいけない、という心意気の表現でしょう。(何じゃそりゃ

| 百 | 2008/11/26 01:05 | URL | ≫ EDIT

これの映画評を見たことあるのを思い出しました。そうそう、暗ーくなくってユーモアがあり前向きになれる、まさにプリシラさんの言と同じようなことをたしかマーガレットおばさんが言ってました。
私もDVD見つけたら観てみようかなーと思ったけど悶絶したくないしとちょっと思ったり。。。

| triple D | 2008/11/26 08:44 | URL |

>百さんへ

原作 そんなにフランスフランスしてるんですか…眠気を誘うようなフランスぷりって一体???と 興味が。
映画の方は眠気誘われませんでしたよ!笑

確かに下半身欲が旺盛だからこそ ああやって執着できたのかもしれませんね。日本人だと 世をはかなみそう…。

赤パンツ やっぱりおフランスの証拠なんですね。フランス人の知り合いに勇気出して聞いてみます 今度。怒られるかもしれないけど…。

| プリシラ | 2008/11/26 21:38 | URL |

>triple Dさんへ

マーガレットおばさんと一緒ですか~~~~いいような悪いような。

悶絶シーンは目を閉じて!乗り切ってください。いや いい映画でしたよ 真面目に。

| プリシラ | 2008/11/26 21:41 | URL |

これは良かったです。今年のマイベスト10に余裕で入ります。
あとで原作本も読みました。
映像的にも素晴らしかったなーと。DVDで欲しいかな、でも、また見たいかなと思うかは…?

| ボー | 2008/12/06 12:58 | URL | ≫ EDIT

>ボーさんへ

今年のマイベスト10ですか そういう季節になったんですね~(しみじみ)。
私も今年のベスト10でも考えてみようかしら。

確かによい作品でDVDで保存!と思っても また観るかどうかわからない作品ってありますよね。

| プリシラ | 2008/12/06 20:42 | URL |















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素晴らしい映画だった。早くも今年のマイ・ベスト候補は間違いない。 原題は「潜水服と蝶」だが、日本語タイトルも悪くない。映画ファンなら...

| 或る日の出来事 | 2008/12/06 11:54 |

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