Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ガンタナモ 僕たちが見た真実 - 冤罪ってコワイ

マイケル・ウィンターボトムってイギリスの監督のファンです。
全部の映画を観ているわけじゃないけれど なかなか 骨太の作品を撮っており 去年は確か性描写が激しい 9Songsという映画で話題となりました。

実は この映画 全然観る気がありませんでした。
というのも ガンタナモ という 収容所に オーストラリア人の デビッド・ヒックスという男性が テロリストの疑いで収容されている(⇒この事情については 日豪プレスさんの この記事が簡単でわかりやすい)ので きっと オーストラリア映画だろう と はなっから無視していたわけです。

ある映画館のメンバーな ワタシ お誕生日には無料券が一枚もらえます。その期限が刻々と迫りつつあり 去年も一昨年も 緊急の用事があり 使わないまま無駄にしてしまったので 今年こそ! と 思っていたのですが 時間のあうのは この映画しかなかったのです。

映画館へ行く前に 恒例IMDBで 映画情報を収集。
なんと、ウィンターボトムが 監督!

というわけで 一気に期待は膨らみました。

さて 映画は パキスタン系イギリス人の青年たちが 親の出身国パキスタンに初めて 足を踏み入れ 普通の観光をしていたところ 間違った決定をし続けた結果 キューバのガンタナモ という都市にある米軍基地の収容所に テロリストとして 送還、拷問を受け 証拠捏造などをされ テロリストであると 認めるよう強要されたものの 決して自分がテロリストである と 認めないまま 無事にイギリスに送還されるまでを 本人たちへのインタビューと 再現フィルムで 構成したもの。

最初は インタビューを受けるご本人たちと 再現フィルムで演じている役者さんたちが あまりに 似ていないので 一体何が起こっているやら さっぱりわからず その上 パキスタン訛りで 早口の英語でまくしたてるので 何が何やら五里霧中。

そして イギリス育ちでおキラクな若者たちがする 間違った決断にはらはら。最初は それでも単に 物を知らないので 戦争が始まった と 聞いても

「アフガニスタンには攻撃しないよ」

なんて お気楽決断をして 

「こら!どうして そんな決断するんだ!」

と 無知に腹が立ったりもしましたが これって 多分アフガニスタンとか イラクに 戦争なのに 観光に行く若い旅行者に対するキモチと 共通ですが 次第に 彼らが大変な状況をうすうすと感じ取り始め 逃げようとしてする決断が よく考えた末なのに 悪い方へ 悪い方へ と 事態を運んでいくのを見て 運命ってこういうことなのだろうか と 考え直しました。

浅慮 お気楽 ものを考えない 理想主義 など 色々な理由で ヒトはマチガイをしでかしますが 運命という 大きなものの前には そんなもの関係ないのです。じっくりモノを考えて最善の決断をしようが しまいが ヒトは 時には 運命というものに 身を委ねるしかない。そんな 恐ろしいことを 考えさせられてしまいます。

よく 自分の人生は自分で決められる とか 言いますが いくら頑張っても どうにもならないこと なんて いくらでもあるわけで この 若者4人の運命は それを代表しているよう。

しかし そこには いくら厳しい目に遭っても あきらめない という 人間の強さも描かれており あの若者たちを あんな過酷な拷問の中で 自分を見失わず 反抗を続けさせたものは 一体なんだったのでしょう。

それは 信仰にも 見えるし 冤罪という 運命に立ち向かう意志にも 見えました。

それにしても 怖いのは アメリカ軍。

テロリスト情報を手に入れるため テロリストを壊滅させるためには 証拠の捏造 偽証 嘘の情報 拷問 など 手段を選びません。確かに テロリストは憎むべき存在では ありますが 悪を退治するために 自分がそれ以上の悪になって どうすると 言うのでしょう。嘘を基にして 手に入れた情報に 何の価値があるのだろう と アメリカのいう「正義」の 信憑性を考えると 背筋がぞっとします。

自分が万が一同じ立場におかれたとしたら 果たして どうするだろう。そして 国際社会は 「正義」の名の下に 偽証や拷問を許すアメリカを 本当に「正義」を実行している と 認め続けるのだろうか と ギモンを感じずにはいられません。

そして あんなふうに 無罪のヒトをも拷問し 結局は却って無宗教であった彼らの信仰心を呼び起こすような 行為は 『テロリストの環の解消』というより テロリストの根をはぐくむものではないか と 考えてしまいました。

人気blogランキングに参加しています。クリックしてくださると嬉しいです☆
スポンサーサイト

| エイガ | 21:41 | comments:4 | trackbacks:3 | TOP↑

こんにちは。
プリシラさんの疑問、私も同感です。
>国際社会は 「正義」の名の下に 偽証や拷問を許すアメリカを 本当に「正義」を実行している と 認め続けるのだろうか。

冷戦時代ならともかく、今はアメリカを敵に回すのは怖くてどこの国も出来ないのでは・・・?
国際社会での孤立を覚悟する勇気がいるし、アメリカはやっぱり怖いですから。
ヨーロッパが団結して強くなって、アメリカに対等にものを言えるように早くなって欲しいと願っています。
アメリカの正義が誰も正しいとは思ってないと思います。
プリシラさんが書かれていること、きっとみんな思っていると・・・。

| cherry | 2006/12/23 19:50 | URL |

Cherryさんへ

『正義』というものは 本来は国際的合意の下がなくてはならない と 思うのですが それが一国の独断で決められているのが 問題なように感じます。勿論 独裁者の横暴を許すとか 人権抑圧を認める とかではないし 国際社会の合意 なんてものも そうそうすぐには決まらないので きれいごと言うな! と お叱りを受けそうですが それでも 色々な意見を鑑みて 冷静な判断を下せるのが 本来の国連の役割だったんでしょうけれど その機能も果たしていない今 どうしたらいいんでしょうね。とりあえず 国連費をきちんと払っていないアメリカは 何も口出しする権利ないのでは? 

| プリシラ | 2006/12/23 21:34 | URL |

怖いですね。

異国の地では日本にいるよりも、こういう状況に陥ってしまう可能性が高いと思うんですよね。 たとえパキスタンよりも安全な国にいても。

メルボルンでヘロイン(?)の密輸入の容疑をかけられてずっと無罪を主張している日本人グループがいましたよね。

東南アジア経由で入国したりした際(東南アジア経由だったことは今のところ無いのですが)、もし誰かに麻薬をスーツケースに入れられたりしたら......どうしたらいいのだろうと時々考えます。 獄中日記を書き、ひたすら無罪を主張し続けるしかないのかとか。 自分がそういうことをしそうにない人間であることを証言してくれる人がどれくらいいるだろうかとか。

| Happy Gilmore | 2006/12/27 19:23 | URL |

Happy Gilmoreさんへ

今日 我が家のネット接続 なんだかおかしくて 日本のサイトにアクセスしようとすると 途中でタイムアウトしちゃったりしてるので もし コメントが途中で終わっていても お許し下さい(コメント書こうとしたら いきなり 切れたし)。

この映画 怖かったのは この人たちが英語わかる人!って なって 米軍の管理下に行けば まともな扱い受けられる と 手を上げてからなんですよね・・・。

言葉が通じないから 投獄される とかって 昔のミッドナイトエクスプレスなんかでも あったんですが この人たちは 言葉がわかるだけにもっと 怖いです・・・。言葉が通じないから言いたいことが伝わらないならまだしも 言葉が完璧にわかっているのに 言いたいことがまったく伝わらないなんて そんな悪夢があるなんて。

本当に 荷物の中に誰かが何かを入れたりされたら どうしましょう。荷物を詰めるときに 自分で何を入れたか書きとめておいて 誰かに渡しておくとか。 それだって 偽造できるって言われればそれまでだし。

だけど どこからも入手する経路がないのに 盛ってたりしたら 冤罪ってなんとなくなりそうなんですが メルボルン事件の怖いのは それでも有罪になったことですよね・・・。物証があるからなんですが。

とにかく そんなことが起こらないことを祈るのみです。

| プリシラ | 2006/12/27 19:36 | URL |















非公開コメント

http://queenofthedesert.blog72.fc2.com/tb.php/61-d44faec8

グアンタナモ、僕達が見た真実

グアンタナモ、僕達が見た真実(2006 イギリス)原題   THE ROAD TO GUANTANAMO      監督   マイケル・ウィンターボトム      マット・ホワイトクロス撮影   マルセル・ザイスキンド          音楽   ハリー・エスコット       モ

| 映画のメモ帳+α | 2007/02/17 13:30 |

「グアンタナモ、僕等が見た真実」映画感想

映画の日、映画三昧記録その1「グアンタナモ、僕等が見た真実」原題名「the Ro

| Wilderlandwandar | 2007/02/17 18:20 |

#28.グアンタナモ、僕達が見た真実

2006年、ベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)受賞作品。マイケル・ウィンターボトム監督、ドキュメンタリー。イギリス、バーミンガムに住むアシフ(アルファーン・ウスマーン)は結婚式をするために、友人のローヘル(ファルハド・ハールーン)、シャフィク(リズワーン・アフマ

| レザボアCATs | 2007/02/17 18:22 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT