Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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ノーカントリー

今年のお正月に観た ノーカントリー。
コーエン兄弟の最大暴力映画 ということで コーエン兄弟大ファンの私はもう大興奮で満員の映画館に乗り込んだ!

…乗り込んだはいいけど 腰砕けで帰ってきました。

というのも 英語がわからないから。

私の最大の敵は南部英語。
どんなにゆっくり話されても絶対!わかった試しがない。
なので ほとんどが南部英語で出てくるこの映画 しまった~予測していくべきだった~~~~~!

映画のストーリーはここには書かないけれど 簡単にいえば

アメリカから良心が消えて 暴力のみが栄えていくターニングポイントは80年代だった

ということで それは

ベトナム戦争の影から抜けられない

という傷のせいかもしれないし 

どんな善人をも狂わせてしまう お金 という魔物に取りつかれた 

そんな時代のせいなのかもしれない。

そういうアメリカの良心をあらわすのが 若いベトナム帰還兵のモスと 老保安官のベル。
特にベルはまさしくアメリカの良心。
古いカウボーイ気質の 妻思いの保安官。
殺し屋に狙われるモスを助けようと奔走する。
だからこそ この映画の本当のタイトルは

No country for old men

すなわち

年寄りにはもう住む場所はない

のであり 最後にせつせつとベルの語る夢は 良心が生き延びられないアメリカという国を予見している と 見るのが正しいのではないでしょうか。

かたや そんな良心を滅ぼすのが 不気味な黒服に身を包んだ シュガー。
この黒服の男に 悪魔というか 絶対的な悪を見るのは非常にたやすい。
コーエン兄弟 今回は親切。

絶対的な悪の前には 良心も ちいさな悪も 普通の人々も すべて平等だ。

今までは 自由と平等 がモットーだったアメリカは 実際のところ 善の側から見て自由で平等なことはありえず 悪というものの前でこそ自由で平等なのだ という 原作の持つ皮肉なメッセージに 再びイラク戦争が影を落としつつある世界を 再び同じ位置にあると考えたがコーエン兄弟なのだろう。
あれから20年が経ったけれど 現在世界を覆う暗い影の根源は2001年に始まるものではなく 既に20年前に始まっていたんだよ と 告げる意地悪兄弟。

だけど 映画では絶対的な悪さえも実際は絶対的なものではないことが示唆されている。

悪にさえも意思があり 悪にさえも弱点がある。

ということは 絶対的な悪など存在しない ということになる。
だって 意思を持ち傷つくことがあるのは 人間だけなのだから。 
善も悪も 人間が介することができるとすれば それは運命というものではない。 

絶対的な悪に直面した時に そこであきらめてしまうか あきらめないでいられるか どんなときにもたとえ虚しく滅びるにしても 最後の一瞬まであらがえるのが人間の強さ というものなのかもしれない と 今映画を振り返ると感じる。

そう考えるとこの映画 観終わった後は救いようがないような気持ちになるけれど 実際のところはほんのわずか 一抹の希望がなきにしもあらず と 言えないこともない。

しかし ハビエル・バルデムは ハモンハモンでも Before night fallsでも 空を飛ぶ夢でも 結構ハンサムだったのに この映画では笑えるような姿になってしまっており ご本人のアカデミー受賞スピーチでも

「一生のうちで もっともへんてこりんな髪型にしてくれて どうもありがとう!」

な~んて言ってましたね。
いい人しかやったことがないバルデムにとって これがハリウッド本格進出の足掛かりとなるのでしょうか?今後が気になるところです。

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| エイガ | 12:23 | comments:10 | trackbacks:2 | TOP↑

ありがとうございますー!

この間彼がジャンパーを観たいと言ったのですが、
あ、それよりもっとよさげなのがあるねん!
何?えぇぇっと・・・と思い出せなかったのですが、
思い出せました。嬉しいですぅ。ありがとうございますぅ。
コーエン兄弟のインタビューもあったんですが、
今までとは考えられないシーンがあったよね・・・・
なんて、ダウナーな感じでしてw

とにかく、思い出させていただけでありがとうございます。
久々に観にいきます!決定です。

| おこうちゃん | 2008/03/11 02:06 | URL |

トラバありがとうございました。

 プリシラさん、こんばんは★ トラバありがとうございました~。

"No country for old men"=「年寄りにはもう住む場所はない」

 そっか、そういう意味だったのですね! 「ノーカントリー」ってなんなんだ? とぴんとこないまま今に至っておりました。

 オスカー中継はまだ観ていないので、いざ観るときには、ハビエルのおもしろコメントにも注目したいと思います。

| 香ん乃 | 2008/03/11 02:41 | URL | ≫ EDIT

香ん乃さんへ

TBした後コメント差し上げようと思って 忘れてました…ごめんなさい!

そうなんですよ ノーカントリーだけじゃなんのことだか さっぱり???ですよね。
かといって 原作どおりに 「血と暴力の国」 じゃあ女性のお客さん来ないだろうし…。

ハビエル やっぱり地は素敵でした!なんだか アントニオ・バンデラスをもっと粗野にした感じですが ラテン男のアツイ感じがよかったです!

| プリシラ | 2008/03/11 22:38 | URL |

おこうちゃんさんへ

あわわ すみません コメントつけ忘れてました…。

ジャンパーは…ううん 面白いかもしれないけど おこうちゃんさん的にはそれはちょっぴり趣味ではないのでは?

これは結構好みが分かれる映画らしいです。
でも このシュガーを観るだけでも十分価値あり だと思います。
観たら 感想お願いしますね!

| プリシラ | 2008/03/12 22:22 | URL |

最近知ったのですが、

 プリシラさん、こんにちは♪

 ハビエル・バルデムって、本国スペインを代表するセクシー俳優なんですね。

 私は今作でのおもしろおかっぱ頭の彼や、『海を飛ぶ夢』での老けメイクの彼しか知らなかったので、「ええっ!?」と驚いてしまったのですが、最近来日した彼のフォトを見ると、確かに素敵だしノーブルだしで、惚れ惚れするわびっくりするわ、って感じでした。俳優さんって、すごいですねぇ。

| 香ん乃 | 2008/03/15 20:50 | URL | ≫ EDIT

香ん乃さんへ

そうなんですよ ハンサムさんなんですよ~。

さっき調べたら むか~し昔に観たライブ・フレッシュにまで出てました!そして 登場人物がすべて なまりまくった英語で話す ダンサー・アップステアーズにまで!

実は私は彼のことが好きなのかも・・・と 思った一瞬でした笑
今の彼女はペネロペ・クルスとか。
いいカップルですねー。うらやまし~。

| プリシラ | 2008/03/15 23:55 | URL |

そうですね、

最後まで抵抗する、あのへんに希望があるのかも。
意義は認めるものの、好みじゃないので、どうも…。
南部の英語って、そんなに分からないくらいクセがあるのですか?

いまさらですが、ブログ、リンクさせていただきます!

| ボー | 2008/03/20 01:11 | URL | ≫ EDIT

ボーさんへ

今日eiga.comでインタビューを読んだら 最後の保安官にも希望がある とのことでしたが・・・真面目にそうでしたっけ???

南部の英語 フラットでのーんびりしてるはずなので わからないはずはないんですが なんだか不明なんですよ。でも どこの英語もよくわからないから どこでも同じって言ったら 同じなんですけどもね(苦笑)。

リンク ありがとうございます!

| プリシラ | 2008/03/20 21:35 | URL |

すごい洞察!

私はこの映画、モー緊張しっぱなしで、メッセージが何かなんて全然考えてなかったのですが、そうかー、それってそうかも!私はルウェリンは、お水を持ってきてあげる前にお金を探した、というのが「やなヤツ」と思ってたんだけど、この記事読んで思ったのは、「そうか、あれが普通の人がとる行動なのかもな」と。それと、夜になって水持ってってやる、って言うのがバカじゃん!と思ったけど、あれも確かに普通の人がやってしまうことなのかもね。

いやいや、深い、洞察、ありがとうございます。

| チュチュ姫 | 2008/03/30 03:20 | URL |

チュチュ姫さんへ

おほめいただき ありがとうございます。

私も観た後はあんまりぴんと来なかったんですが もしかして?って考えたら こういうことかなぁと。

ルウェリン(そんな名前でしたねー)も 良心さえなくて お金持ち逃げしてたらそれで助かったのかも(発信機入ってたからダメか)。
まあ 人生というのは理不尽なものだ ってことでしょうか。

| プリシラ | 2008/03/30 09:49 | URL |















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