Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

英語とオーストラリア文化を知らない人 お断り

オーストラリア国民になりたい移民希望者対象に 英語オーストラリア文化についてのテストを義務化する というニュースが メディアをにぎわせております。この政策に対して 労働党を始め 各団体や エスニックグループから抗議の声が上がっています。

このテストは 英語で行われ 200問の複数選択問題から 30問が無作為に選ばれ コンピューターで出題・回答する というもの。"Let's Participate: A Course in Australian Citizenship" という本を使って 準備しなくてはなりません。

この件については 言いたいことがたくさんあるため いつにもまして長いので ご興味のある方だけ お読み下さい↓


---------------------------------------------------------

この法案に反対する人々からは

「社会を二分化するもの」
移民受け入れを待つ4年間 では 英語をマスターすることは不可能」
「人道的移民(いわゆる難民)、特に 女性難民を差別化するもの」

などという意見があがっています。

特に最後の難民問題は 多くの女性難民は教育を自国で受けていないため 識字率が低く 英語なんてなおさら という 理由です。

この件については 政権内からも問題視する意見が見られ 多くのオーストラリア国民にとってさえも 難しい というのが その理由。

現在 移民希望者には インタビューが行われていますが それがこの試験に取って代わられる ということで 多分 コスト削減 という意味もあるんでしょうね。一々 移民局の人とインタビューして 通訳つけて とかになると 相当コストと時間が嵩みますもの。

さて、質問されるであろう オーストラリアの価値観について 紹介されているのは 

・個人の自由と尊厳の尊重
・男女の平等
・信教の自由
・法の遵守
・議会民主主義
・「互いを尊重し、公平に振舞い、困窮にあえぐ人々を思いやるという精神」

といったもの。

う~ん、カラヌラの暴動なんて見ると 信教の自由だの 法の遵守だの 互いを尊重する なんて ホントにオーストラリアの価値観?って 考え込んでしまいます。挙げられている精神は どれも 本当に素晴らしいのですが それが本当にオーストラリア精神か? と 聞かれると ちょっと不安が残ります。

いみじくも 今朝のラジオで 一般の人からの意見を聴く というものが ありましたが、20年前に移住してきた人からの 意見で

「昔はもっと 人は友好的で 心を開いてくれたけれど 今は随分変ってしまって・・・」

という発言があって これって昔ながらの理想なのかなぁ とも感じました。自国の人が 実現し得ないものを 移民に求めるのは 不公平かも。

違う人で オランダからの移民の人は オランダ国籍をあきらめたくないため 帰化していないけれども この処置は当然なので 永住権を欲しい人 現在永住権を持って住んでいる人も 全員受けるべきだ との 極論を出しておりました。

ヨーロッパからの人は 割とこういう意見を持ちかねない とも感じます。

大学で 留学生に対して 辞書持ち込みは 通常許されているのですが ある先生は 禁止。わからないことがあったら 挙手して聞きなさい というのが 言い分。辞書を見たら答えが書いてあるから という 理由でしたが そんなの不公平すぎる という 意見に対し オランダからの 留学生は 

英語で勉強しているんだから そんなの当然」

と言い放っておりましたが やはり コトバの源流が似ているので 言葉に苦労がないことが そんなことを言わせるのでしょう。確かに正論ではあるし 移住先の国の言葉が できないと 苦労するのは 眼に見えているし 社会に溶け込めずに 孤立してしまう というのは よくわかります。

ですが 18歳以上だから と 言って 4年で英語ができるようになるのでしょうか。
アジアや アフリカの 全く体系 語彙が違う国だと ヨーロピアンよりは はるかに 英語習得には時間がかかるはず。それに 元々の教育レベルの違いもあります。そういったことは 考慮されるのでしょうか。

それに コトバは 思考システムを定義するものですから 勢い文化的な面についても 深く影響を与えるもの。文化もいわゆる 先進国と それ以外では 法律体系 社会組織 人々の物の考え方も 圧倒的な違いを見せても 仕方ありません。ヨーロッパの西側諸国の人にしてみれば 当然のことも 全く違う環境の国から来た人には 未知のもの ということはよくあります。

例えば 人権、という 考えすら ない国なんて ざらです。そんな国からやってきた人に 人権について 4年間勉強したくらいで本当に理解できるのか?と ギモンに思ってしまいます。

多分 こういう避けがたい差異や 障壁には あまり想像が及ばないのでしょう。ある意味 文化によって 他者理解が限定される 好例ともいえます。

そして 近年高まるテロへの警戒も この法案の裏側にあるのでしょう。中東やインドネシアなど イスラム諸国からの移民について オーストラリアの価値観を押し付けるもの!ということで 反撥が見られているのではないかと 感じます。

それにテロ対策で 同じ価値観を共有する人しか受け入れない ということなんでしょうが 賢いテロリストなら 自分の考えは置いておいて 移民するためだけに 勉強し テストにパスして 後は好き放題 ってことだって 可能なわけです。まさか 移民全員を テロリスト扱いして 監視下に置くわけにもいかないし・・・。

それに こうした事項を オーストラリアに馴染むためで 深く理解する 必要はないよ というのでしたら テストを受けなくても 今のように 移民教育をすればいいのでしょうが 多分これも 移民教育にかかる 費用削減のため なのかもしれません。毎年 移民が増加しており その教育に費用をかけるくらいなら 違うところにかけたい というのが 本音かもしれません。

そして この法案は 最近人気が翳ってきたハワード政権による 新たな人気獲得政策とも 見うけられます。

来年にも総選挙を控えている オーストラリア ですが 前回不利と 見なされていた自由党が 勝った背景には 当時問題になっていた タンパの移民問題 というのがありました。不法移民が オーストラリアに船でやってきてしまっている という事態は あってはならない!と 強硬な姿勢に出た ハワード政権 不法移民 特にアジアや中東などの 言葉や違う宗教の持ち主に 不安を持つ大衆の信条に訴え 見事に勝利。

あわよくば この再来を狙っているのでしょう。

政権に就いた当時 「利率を上げることはしない」 と 明言したにもかかわらず 好景気によるインフレ率の上昇により 利上げをせざるを得ないでいる 政府は 公約違反 ということを指摘されており 住宅が庶民には手の届かない価格になってしまい その上ローンの返済に苦しむ人が増えている中 人気が衰えつつあるわけです。

そこで 一般民衆の注意を 他に向けようという作戦なのですが 2回も有効とは思えませんが 意外と 異質な他者に対する 不安・偏見がなかなか拭い去れないオージーなので 一般受けはするかもしれません。

ですが 先にもあげた カラヌラ事件により 

「オーストラリアは人種差別主義の国」

という 悪い評判が世界に立ってしまったため それを回避するためにも こうした 意図はどうであれ 人種差別的に映ってしまう政策は あまりとらないほうがいいと思うんですが。

さて、サンプルトピックもあったので、以下にご紹介。

・オーストラリアの画期的な出来事
・先住民族が白人移住によって受けた不利益に関する歴史
・憲法及び立憲君主主義
・自由、法の遵守、選挙登録、陪審員制度
・国歌、国旗、国章、国花、国色

1から4までは なんとか 答えられそうですが 5 ってなんだったっけーとか 考えちゃいました。

国歌は Advance Australia Fair だそうですが 多くの人が ワルツィング・マチルダ と 勘違いしているそうです。もしかして 多くのオージーも そう勘違いしてたりして!

上記記事に関する報道は こちら↓
ABC News
Sydney Morning Herald
The Australian

人気blogランキングに参加しています。クリックしてくださると嬉しいです☆
スポンサーサイト

| ニュース | 07:27 | comments:10 | trackbacks:2 | TOP↑

イスラムの反感はないでしょう。
お互い様です。イスラム諸国も西側の価値観を持った人を移民として受け入れたくはないでしょう。

| yo | 2006/12/12 20:32 | URL |

yoさんへ

イスラム団体も この政策について 懸念を表明しています。

オーストラリアは一応 「多文化主義」を 標榜しているので これが大きな問題になるんだと思います。多様性を 誇っていたのが 急に 自分たちと一緒になれ と 言い出したように 映るんでしょうね。

| プリシラ | 2006/12/12 22:54 | URL |

イギリスの状況と酷似していますね。
イギリスでも、コンピューターを使ってのランダム選択24問だったと思います。
かれこれ5年くらい前から、イギリス国籍取得希望者にはテストが実施されてます。
で、この度とうとう私たちにもしわ寄せが来たんだけど。(T_T)

オランダの若者はほとんど全員!!英語が話せますよ。
しかも完璧な英語でビックリです!
オランダへ旅行に行っても、英語さえ話せれば全く問題なしだと思います。
その理由は、テレビで毎日のとうに英語番組を字幕つきで流しているからだそうです。
もちろん学校でも習うけど。
オランダ語の語源はラテン語だし、文法も単語も英語と酷似してます。
ラテン語源の言葉(多くのヨーロッパの言語)は言葉の成り立ちも文法も英語と似ているので、アジア諸国、イスラム圏、旧ロシア圏出身の人たちよりは、簡単に英語習得できるようです。
「個人の自由と尊厳の尊重」と言うならば、各国の個性や背景も考えて欲しいものですね。

イギリスでは、イスラム教徒の女性が被っているベールはコミュニケーションの壁となり、顔を見て話ができないというのは侮辱だ、みたいな事で国会で話し合いがされたんです。
ベールを禁止するべきだって。
おいおい!!って感じですよ、全く。
宗教の自由はどこへ行ったんでしょ??
イギリスの状況もオーストラリアと似ているので、多くの人たちが “ベール禁止” を支持してます。。。
じゃあ、キリスト教徒に対して教会へ行くことや十字架を身に着けることを禁止できるのか?というと、そんなことはできないので、やっぱり矛盾があるように感じてしまいます。
英国カモシカが先日、オーストラリア人との仕事に関わったんですが、そのオーストラリア人男性が 「オーストラリアでは特にアジア諸国に対する差別が酷い」 と言ってたそうでなんですが、本当ですか?
まぁ。。。イギリスも酷いですが、今はやっぱりイスラム系が1番のターゲットにされてます。

| 日本カモシカ | 2006/12/12 23:12 | URL | ≫ EDIT

互いを尊重する・・・尊重すればこういう風にならないですよね。
異文化を受け入れるのも、確かに大変ですけれど。

お互い様・・・お互い様やから拒否るんじゃなく、受容する方にベクトルを向けたいなと思いました。たとえ文句を言いながらでも。

| おこうちゃん | 2006/12/13 10:53 | URL |

ちょっと質問

このテストっていうのは、オーストラリア国籍をほしい人に対して課されるのですか?それとも、オーストラリア国籍をもたなくていいけど永住権だけがほしい人もこのテストを課されるのでしょうか?

オーストラリアに関するテスト。。確かに、移民が増えているので、オーストラリアさってのを維持したりするためには重要なのかもしれませんね。

あと、英語を4年間でマスターするのは、、難しいですよね。。どのレベルまでいくと、「マスターした」ってことになるのか。日本で「とくダネ」を見て思うのですが、デーブスペクターが話す日本語力っていうのは、オーストラリアに住んでいる日本人が話す英語と比べるとどうなのか、っていつも気になっているんです。笑 ⇒ちょっと脱線してしまいました。。

| kyohhei_in_brisbane | 2006/12/13 14:21 | URL |

日本カモシカさんへ

じゃあ そのうち オーストラリアでも同様の政策が実施されますね・・・。なんでも イギリスに倣うので。

オランダ人ですが、やはり貿易立国だったし 王政もイギリスと関係深いので 英語に対する反撥はないんでしょう。ドイツとはちょっと違いますね。

ヨーロピアンは系統が似ているので 単語も綴りを見たら類推できることが多いので 他地方に比べると 有利ですよね。努力あるのみです・・・。

ドイツだったか どこかの国では (または オーストラリア) 十字架をつけて 学校に行くのを禁止された女生徒がいましたよ。信教の自由は 互いの宗教を尊重しあい 何を信じているかは おいておいて 信仰心を認め合う ということではないかと 思っていたのですが 自分の宗教を表にすることで 他者を妨害する ということなんでしょうが・・・それって 自由じゃないですよね。

オーストラリア、元々「白豪主義」の国ですので・・・。それを常に忘れてはいけない、と思いますよ。見える差別と 見えない差別があって 見える差別だけに気を取られていると 見えない差別に引っかかってしまったりすることが あるんじゃないかなぁ。

とりあえず アングロサクソン以外は あまり認められていないようです・・・。

| プリシラ | 2006/12/13 15:07 | URL |

おこうちゃんさんへ

おっしゃる通りなんですが それがなかなか 難しいのは やはり メインストリームと その外側にある人々 という 対立構造が 依然として存在すること なのではないか と 思います。本来なら メインストリームの方が 大勢なのですから 許容の限度も 少数派より 多く求められますよね。少数派の方も 受け入れてもらう努力は必要なので お互いに 譲り合っていけば いいんでしょうけれど お互いに自分の要求ばかりをつきつけるので どうにも うまく行かないんでしょう。

| プリシラ | 2006/12/13 15:12 | URL |

Kyoheiさんへ

一番最初の行にも書きましたが 移民希望者です。

で、書くの忘れていましたが 永住権希望者にはもっとひどい 条件がつきつけられ 「自分がオーストラリアの文化と精神を尊重し 遵守すること」を誓約する 誓約書にサインさせられます・・。つまり テスト以上に縛りが厳しく もし 何か「オーストラリア精神」に反することをしたら 下手をしたら処罰されるのではないか と 疑っています。

オーストラリアさ は 自分たちは 「多民族 多文化 多言語」 と言っているんですから オーストラリアらしさ って 言ったら どれもごちゃ混ぜ ってのが 本当じゃないかと 思うんですが・・・。
まあ 強い労働者階級意識、友愛、文化を超えた友愛 って とこじゃないでしょうか(Fair Go は 嘘)。

英語は多分IELTS General で 5 くらいじゃないかと 思うんですが 例えば40歳くらいの 識字能力がない女性、学校にも通ったことがない という 状態で 4年いるから オーストラリア文化も 英語もできるだろう・・・って ありえるでしょうか。

ちなみに 英語がデイブ・スペクターの日本語レベルにわかるようになりたい と ひそかに 思っております(w まあ オーストラリアにいる 日本人の英語力も ピンからキリまでですから 簡単には比較できませんよね~。とりあえず デイブ・スペクターを目指します(まだ言ってる)。

| プリシラ | 2006/12/13 15:18 | URL |

日本人にとって豪?に入ったら豪?にしたがえと昔からいいますんで、オーストラリの政策は特に違和感ないし、支持できます。
中近東で肌を露出した格好は避けるのと同様その国の流儀には従うべきでしょう。

価値観を尊重とよくいいますが、日本人同士でも「家事は女の仕事だ」という中年親父の価値観も尊重しないとならないのか?

| yo | 2006/12/14 14:27 | URL |

yoさんへ

前にも書いておりますが オーストラリアは 「多文化 多言語 他民族主義」 を 謳っておりますので、事情は他国とは微妙に異なっていると思います。

ですが、ご意見ありがたくうかがっておきます。ありがとうございます。

| プリシラ | 2006/12/14 22:02 | URL |















非公開コメント

http://queenofthedesert.blog72.fc2.com/tb.php/43-fb799f05

カナダの「市民権テスト」6割が不合格!

この頃世界各国のお役人様の間では、永住権や市民権が欲しいという外国人にテストを受けさせるのが流行っていますが、その大部分で「難しすぎる」との評判が立っているようです(「そんなん知るか!」的な問題ばかりだ、と

| From VALVANE | 2007/07/06 07:18 |

移民大国オーストラリアで、価値観などを問う「市民権テスト」導入

<記事要約> オーストラリア連邦政府は、移住者に課される「市民権テスト」の概要...

| 専門家や海外ジャーナリストのブログネットワーク【MediaSabor メディアサボール 】 | 2007/09/19 14:04 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT