Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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灯台守の恋 ~ フランスは大人だ

英語圏なせいか オーストラリアでは 外国映画は日本に比べて 市民権があるようには感じられない。勿論 マーケットの小ささも影響しているせいもあるけれど やはり 映画は娯楽なんだから 字幕なんぞ見ないで そのまま すぐわかる方がいいわよね~ と オージーのことを 怠け者と責められないのは エイゴの聞き取りがめんどくさいので 字幕つきのヨーロッパ映画は大変嬉しい という 自分の事情ゆえ です。

というわけで 日本にいるときから好きだったフランス映画。それが 安く観られる映画館で上映されていたので 重い腰を上げて 観に行きました。

お昼の上映だったので お客さんの多くは 年配の方が多し。それも オバハン。

特記すべきは 通路を挟んで隣に座っていたオバハン二人組。
いや まさか オーストラリアでも 上映中にくっちゃべるオバハンがいるとは 思いもよらなんだ。オバハンパワーは世界を席巻しております。

日本では既に公開されているこの映画「灯台守の恋」ですが 英語のタイトルは 「The Light」⇒ 灯台 ってとこですね。
両方とも 灯台が舞台なので それをタイトルに使っているわけですが、確かに それは観客をひきつけるには必要なのですが、しかし内容理解をするには やはり フランス語タイトルに立ち返る必要があります。

フランス語タイトルは 「L'Équipier」で 仲間とかそういう意味らしい。

これを知って映画を観ると 主人公である灯台守の Antoine と Yvon の行動を理解することが容易になります。

しかもこの映画、フランスの歴史、地理、文化を知っていると知らないので 意味合いが全く違ってくるという さすがフランス奥が深い!と うならされる ものです。何も知らないで観ても 人間ドラマ として十分楽しめますが、そこに含まれる意味を 知ることは少々できないのかもしれません。

まず この ブルターニュという地方ですが、フランスでも特別な存在だそう。ブルトン、つまり ブリテン。そう、イギリス系なそうです。話されている言葉も地元のコトバ、ブルトン語であり 人種もケルト人 ということで フランスでありながらも 他の地方とは違っているため 差別がある ということが 映画中で描かれています。

そのためでしょうか 閉鎖的、つまり 自分たちがチガウ ということで 差別をされる⇒自分たちの結びつきを深め よそものを排斥する という態度になっている様子も はっきりと描かれ、Antoineをバカにするときに わからないだろう ということで わざわざブルトン語であざけったりしています。『お前はよそ者』なんだ ということを 思い知らせるためなことは はっきりしています。

また この映画の背景にある アルジェリア戦争は フランスの植民地であった アルジェリアの内乱であると同時に フランスの歴史に大きな傷跡を残した事件であり このせいでフランス国内にテロが多発した という原因にもなっております。この戦争に参加した ということも Antoineに 島の人々が反撥を感じる理由になっています。戦争に負けたのは お前のせいだ と 言い放つシーンに Antoineなどの 退役軍人が味あわなくてはならなかった 社会からの疎外感が描かれています。

灯台守 という 仕事は また「仲間意識」を育て易い仕事で 2週間といった長い期間 二人の灯台守が一緒に荒い海に浮かぶ灯台に閉じ込められます。協力しあわないとやっていけません。

この灯台で働くうちに 最初はよそもの Antoineによそよそしかった Yvonも 彼の優しい明るい人柄に 心を開いていくようになります。これがタイトルのÉquipierであり このせいで Antoine も Yvon も 辛い思いをすることになります。Yvonが Antoineに心を開くようになった理由も 後で語られるのですが YvonはMabeを好きになり 傍にいるために 本土を後にし わざわざ灯台守になったのです。
つまりは 彼も最初は よそもの。というわけで Antoineに共感する部分も 少なくなかったのでしょう。そしてお互いにMabeを愛する同士。気持ちがわかり よい仲間であったがゆえに Yvonの苦しさも一層でしょう。

しかし フランス映画が オトナだ と思うのはこういうとき。

アメリカ映画だったらどうでしょう。
Antoine と Mabe は 死ぬの生きるの大騒ぎをした挙句 Yvon と 元のさやに納まるでしょう。

イギリス映画だったらどうでしょう。
Mabe は 結局 誰も選ばず 一人で旅立ったりして。

ですが この映画では お互いがお互いを思いやり わめくこともなく 誰かを責めるでもなく ただ お互いを傷つけないようにと願い 行動し 話は終わるのです。

感動を強要することもなく お涙頂戴のロマンチックな音楽もかからず ただ こういうオトナの関係もありだ とだけ 思わされる映画。そんな映画を撮れるのは 多分フランスだけかもしれません。

蛇足ですが この灯台には 猫が飼われており この猫がいい味出しています。猫好きの方には たまらない役でした。

それにしても この映画 日本公開は2005年。
オーストラリアこそ 映画好きには 地の果て なのかもしれませぬ???

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| エイガ | 20:24 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

ブルターニュってブリトンから来てるんですねえ。
と妙なところで感心しました。
おもしろいですねえ。
この前、旦那にアンタは何で出来てるの、と聞いたんですが。ちょっぴりフランスも入っているらしい。(先祖が、じゃなくて比較的最近らしい)
そしてスコッティッシュ。ケルト……。
私は何で出来ているのか考えてみたら、やっぱり中国ですかねえ。
韓国近いから韓国も?
そんなこと考えたことなかったので自分で驚きましたが。
あり? 全然映画に関係ないわ。

| siorin | 2006/12/09 09:56 | URL | ≫ EDIT

Siorinさんへ

そうなんですって。 だから 仲間はずれ。 フランス人 イギリス人 嫌いですものね。

ちょっぴり フランスが入ってる旦那様 いいですね。
自分は モンゴルなんだろうな と。前に モンゴルのドキュメンタリーを見て 結構似た顔の人がいて 驚きでした。

| プリシラ | 2006/12/09 22:08 | URL |

コレ、観たかったのを思い出せました!ありがとうございます。

感動を強要されるとケッってなるひねくれ者の私は、こういう系がいいんですねw ケッとなりながら、大泣きしてまうんですが・・。
フランス映画に出てくる猫って、なんかおしゃま~ってカンジしませんか?私は、ん~おフランス~なオーラがむんむんな気がして、いいなぁ~ってなります。

そして今、私は背がひょろひょろデカイので、何から出来てるんやろ?と悩んでます。

| おこうちゃん | 2006/12/12 10:34 | URL |

おこうちゃんさんへ

お体の調子は いかがですか?

サンドリーヌ・ボネールって そんな好きな女優さんじゃなかったんですが 年を取るにつれて よくなってきた・・・って感じます。フランスならではですね。

猫、 とっても「猫らしい」猫でした。魚をパンチしてたり(w 調教されていない 自然な演技 でしたよ。

背が高い人は 中国南方から来た人が多いらしいです。関西だし あり得ますね~。

| プリシラ | 2006/12/12 11:27 | URL |















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