Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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プレステージ - 自分というライバル

The Prestige 観ました。

メメントの監督、クリストファー・ノーランが バットマンで組んだクリスチャン・ベイルと再度組んで撮った 魔術師映画

とか書くと、なんだそりゃ、ってなりますが 実際はなかなかに深い。

まず、最初は友達同士だった 魔術師志望の若い二人が主人公。 

だが、クリスチャン・ベイル演じるフレッドの 功を焦る気持ち、魔術師として 新しいトリックを試したい という気持ちが ヒュー・ジャックマン演じるロバートの大事なものを奪ってしまう。
そこから全てが狂ってくる。

さて、大事なものを失ったロバートは その復讐に燃えるのですが、そこには 羨望 嫉妬 が渦巻いているのです。

「自分が失ったものを どうしてこいつが持っているんだ」

という気持ち、それは多分、偶然にも得たものならともかく、その人のせいで失ったのなら 恨む気持ちは更に大きくなるでしょう。そこにはまた 非情でありきれなかった自分を 憎む 情けなく思う気持ちもあったのでは?

そして その自責の念は 恨み 相手より上にありたい ぎゃふんと言わせてやりたい そういう気持ちに発展し 今まで所有していたもの 大事であるべきものの 価値を 見失わせ ついには自らさえも失ってしまうことに。

最後まで書くとネタばれになってしまうのですが、 映画の最後の方で スカーレット・ヨハンセン演ずる オリヴィアが

「非人間的」

と吐き捨てる通り、成功、栄光、名誉と言ったものにに憑りつかれてしまった人間たちが 主人公です。
ですので 二人の主人公はどちらも あまり感情移入ができない人たちですが、その理由も最後に明らかになりますが、これは重要な映画のミステリーを解き明かす鍵なので、ご覧になって確かめてください。

ノーラン得意の時間軸の混乱が 一瞬 自分がどの時間にいるのか不明にさせますが、肝心の手帳を追って行くことで、それはクリアできるのでは?

しかし この 成功、栄光、名誉を追い求めるあまり、自らを滅ぼす主人公たち。片方は最後には 大事にしていたものを手にすることができますが、果たしてそれは正しい手に渡ったのか は 不明です。そして終わりも 実際に何があったのかは曖昧なままです。

謎解きだけではなく、人の栄誉、名誉を求める気持ち、名声を得たい、という 実質を伴わない 虚栄心、人より上を行きたい、先を行きたい、というのは、映画中で表される 見過ごされた天才 ニコラ・テスラの存在と、エジソンとの確執、これはまた、クリスチャン・ベイルと ヒュー・ジャックマンの対立の 隠喩でもあるようです。

しかし科学の力を信じ 科学者として物を見ることの出来る テスラと 虚栄に満ちたヒューでは 科学に対する態度も異なっており、科学万能ではなく それを使う人間の心が肝心なのだ とでも言うようです。

人の心の不思議さを 描いた、肥大化したエゴという 現代人特有の心の闇を 覗くことのできる映画、そしてこの構図は 過去の作品 メメント バットマン・ビギンズにも 当てはまります。

過去に得た心の傷により 復讐を果たすメメント、それを乗り越える バットマン・ビギンズ、そして 傷を 解き放つことなく そこに固執して自滅していくThe Prestige。ノーラン監督は 精神分析とか好きなのかな?

2時間8分、よい俳優に恵まれた 飽きない作品でした。

ですが、英語的には 根っからイギリス人の クリスチャン・ベイルのエイゴに苦戦。ヒュー・ジャックマンと スカーレット・ヨハンセンが出るたびにほっとしました。

原題のThe Presitige とは マジックの三大要素のことですが、威信とか 栄誉とか 栄光とかも 意味していて、これにこだわった(魔術上も 人生においても)がために 
身を滅ぼす人たちのことを あらわす わかりやすい よいタイトルですが 邦訳はどうするんでしょう。やっぱりカタカナでしょうか?

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| エイガ | 22:00 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

こんばんは

こんばんは、作劇の面白さを堪能できる作品でした。
役者もよかったですね。
ただ、途中からSFになっちゃうのはびっくりしましたけど。

| ノラネコ | 2007/06/12 23:27 | URL | ≫ EDIT

ノラネコさんへ

こんばんは。

原作つきなので SFなのは そのせいなんでしょうね。
しかし うさんくさくて 主役の二人もクラシックで かなり好きでした(でも 忘れてましたが 汗)

| プリシラ | 2007/06/13 22:32 | URL |















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『プレステージ』

(原題:THE PRESTIGE)----あれっ?この映画って『イリュージョンVS』(イリュージョン・ヴァーサス)とかいうタイトルになったんじゃなかった?「うん。そのタイトル決定の案内をもらったときに頭の中に“?”が飛び交ったんだけど、みんなもやはりそう思ったってことかな

| ラムの大通り | 2007/04/11 22:41 |

プレステージ・・・・・評価額1600円

ウルヴァリンVSバットマン。若き異才、クリストファー・ノーランが二大アメコミヒーロー俳優を主役に迎え、二人の天才マジシャンの交錯する運命の皮肉を描いた「プレステージ」は、良くも悪くもノーランらしいひねりの効い

| ノラネコの呑んで観るシネマ | 2007/06/12 22:26 |

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