Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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BORATに観るアメリカ

今世界中を席巻している映画 それが BORAT。
正確に言えば

『Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan』

という長いタイトルです。
勝手に和訳すると、

素晴らしき国家カザフスタンに益するためのアメリカ文化の習得

といったところでしょうか。

ボラットというキャラクターをご存じない方のために 解説すると 旧ロシア領のカザフスタンのジャーナリストで 反同性愛者、女性の権利を認めず、人種差別主義者で特にユダヤ人嫌い、という設定です。
しかし このボラットを演ずるサーシャ・バロン・コーエン氏、Ali.Gという ラッパーに憧れる白人を演じたことで有名になったけれど 本人はユダヤ人で ケンブリッジ大学で歴史を学んだ 才人でもある。イギリスの伝統なのか オックスブリッジ出身で コメディアンをやってるヒトたちは 後を絶たない。古くはモンティ・パイソン そしてどうやら時代は バロン・コーエンのよう。

映画自体は 偽物ドキュメンタリー。
映画を最後まで観るとわかるけれど カザフスタンとして紹介される村は 実はルーマニアだったりする。
無教養で差別主義者 精神遅滞者などを笑いものにしまくるボラットは 国からドキュメンタリーを作る援助を受けて プロデューサーと二人 アメリカへ。
大体その経路からして めちゃくちゃで、観客は無自覚にアハハと笑っているが 「先進国じゃない国だから 効率的に旅できないんだ」 という 観客の偏見に訴えかけている。

そしてアメリカで あくまでも「カザフ」人であり続けるボラットに NYの人々を始め アメリカ人たちはかきまわされる。

アメリカ横断のきっかけとなるのが、ボラットがたまたま観たテレビですっかり夢中になった パメラ・アンダーソン。これがまた いわゆる ベイブで アメリカ人の考える「セクシーな女性」の 汎用性を確認させる。

しかし映画中で出てくるアメリカ人たち 本当にいい人たちだ。NYの人々は確かに口が悪いが、それ以外の人たち 例えば立ち寄ることになったB&Bのユダヤ人夫妻(ユダヤ嫌いのボラットの態度といったら!)、自動車教習の人、アメリカンジョークの教習の人、ヒッチハイクをすることになった大学生。こんな人たちばかりなら、世界はどんなに楽しいだろう。私たちがテレビで観る 右より 差別主義的な画像と随分違っている。

特にいいのが ミシシッピだったろうか テレビ局でインタビューを受けることになり スタジオ中の人々に挨拶して回るボラットに 邪魔されるお天気お兄さん。普通の アメリカンなお兄さん すっかり受けてしまって笑い続けで 天気予報は グジャグジャになってしまっている。その笑顔はホンモノで 「もの知らず」のボラットを笑うのではなくて ハプニングに困ってしまって笑っているのだろう。こうした笑いは日本人と共通かな、と感じる。

ボラットは 私たちが普段抑圧している 差別を堂々と表にして 映画撮影中に出会った人たちのみならず 映画を観ている観客にも 

「ほら、アンタの中にもこういうトコロ、あるだろう?オレを笑うのは 自分を笑っているんだよ」

と 自覚を促しているのだろう。

同性愛の写真だの 続出する裸に 観客はついつい笑ってしまうけれど こんなに裸、しかも局部が出ていたら 普通は大人しか観られない設定になっているだろうことには なかなか 思い当たらない。してみると、「コメディですよ、まともに受け取らないで」と いいながら こっそり裏で舌を出しているボラット こと コーエン 本当に頭がいい。

この映画 だまされた!と 訴訟を起こしている人が続出しているようだけれど 固いこと言わないで 「ああ~だまされちゃったよ~」と 笑い飛ばして欲しかった。そうすることで「アメリカ人、頭固いね!」という コーエンの主張に 「私たちは ユーモアきちんとわかる 大人なんですよ」 と対応することになったんじゃないだろうか。

英語のレベルですが ボラットさんのめちゃくちゃな訛りのある英語についていければ それでOK!あまりわからない点もなく 楽しめたのですが それって 自分のエイゴが BORATレベルってこと??? と 思うと ちょっと愕然としたり して。

さて、映画館に来てた観客は 殆どが若い子たち。
中でも きれいなドレスを着ていても むっちり太って どっかりと床に座り込んで 大声でわめきながら ポップコーンをぶつけあって 順番とかを気にせず 人を気にせず 好きなように振る舞い お互いに「Bitch」と呼び合う 16歳くらいの女の子たち。日本人の女の子が こうなる日も近い?

それなら 例えオッパイが偽物でも 整形バリバリでも かわいらしく振舞う パメラ・アンダーソン の方がいいなぁ と思ってしまうのは 間違っていますか。いけない これではワタシも ボラットと同じく 女性蔑視主義者だ!

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| エイガ | 21:14 | comments:10 | trackbacks:1 | TOP↑

あ、この映画

ウチの旦那も注目してましたよ。
多分。
どんないいかげんなんだ、私。
いや、でも、ホントホント。
なんか前のと云い、今回のといい、おもしろそうですね。

| siorin | 2006/11/29 23:13 | URL |

大人気

でしたが、空席も見られました。
一日8回くらいやってるので 見逃しはないと 思います。
個人的には タラデガナイトの方が面白かったけど(スポ根だから) お天気おにーさんは 本当にいい奴!です。あーいう彼氏が若い頃なら 欲しかったなぁ~と。

ちなみにこのテレビ局、ボラットをニュースに出したことで訴訟だかプロデューサーが懲戒処分になったとか。お気の毒です・・・。

| プリシラ | 2006/11/30 11:31 | URL |

是非

観たいです。なかなか深そうで、面白そうです。
どこかで観て気になってたんですが、もぅ観られたんですねー、羨ましい。日本の公開はいつだろう?

綺麗な心でいたいと思っていても、うわぁ、私って汚いひどい!って思うことが多々ありますw 
映画ってそういう感情を気付かせてくれる、教科書みたいとか思うことが。 だから映画ってステキと思うのかもです。
あ、私も女性蔑視主義者のようですごめんなさいです。

| おこうちゃん | 2006/11/30 19:06 | URL |

おこうちゃんさんへ

日本ではお正月映画でしょうか?でも お正月にこんな映画観て、気持ち浮き立つかしら???

汚い心でも 我慢してやっていきます・・・と、綺麗な心のブログを読むたびに「汚れちゃってごめんね!」と。しかしBoratでそんな反省していて いいのか、とも思いますが。

あ、Boratってばそんなことまで・・・ってことまでしてくれます。こんなに汚い裸を見たのは 久しぶりでした・・・。

| プリシラ | 2006/11/30 21:09 | URL |

Borat♪(ボラーレのメロディで)

ここ数週間、いろんな番組の映画紹介コーナーでみましたが、見方がいまいちよくわからなくって....プリシラさんの映画評が一番ためになりました。

この人はこの映画のプロモーションでオーストラリアにも来てましたよね。(婚約者も豪州人?) オーストラリアをどう思いますかという質問に「Women seem nice, although I have not had enough time to buy any yet」 とか、メル・ギブソンをメルボルン・ギブソンといったり、基本に忠実なジョークに大変好感がもてました!?

カザフスタンじゃなくってアフガニスタンでもいいと思ったのですが、報復が怖すぎるかな?

| Happy Gilmore | 2006/11/30 22:45 | URL |

私も速攻で、開始当日に映画館に走りました(笑)。
でもって、やっぱりイギリスでも大評判になってますよー。
入り口でポスターを無料配布してたので、おっぱいボーンのお姉ちゃんを2人引き連れているボラットのヤツを持って帰りました。
どこに貼ろうかなぁ~と考えているところです。
英国カモシカの両親には、過激すぎて見せられません。^^;
映画を見たことも、さすがに言えなかったです(笑)。

| 日本カモシカ | 2006/12/01 03:21 | URL | ≫ EDIT

Happy Gilmoreさんへ

ありがとうございます、ためになったと言っていただけて 感謝感激です。

来てましたね、ボラットさん(w 残念ながらオーストラリアにいないときに・・・。彼女さんはオージーで、ウェディングクラッシャーとかコメディ系のようです。

カザフはどうして選んだか、というと、旧ロシア領で知名度が低いので、謎の国、というイメージがあったから、とローリングストーンズ誌のインタビューで答えていたそうです。ま、よく知られていない国ならどこだってよかった、ってことでしょうが、それなら架空の国にしたらいいじゃないよ、って文句つけてるオージー映画評論かも頭固いな、と。これでカザフ、知名度が上がったようですよ!

| プリシラ | 2006/12/01 10:01 | URL |

日本カモシカさんへ

仲間が(w

いいな、ポスター。こちらの映画館では ボラットと おねーちゃんの顔がくりぬかれた 観光地でよくある 顔出し記念写真用の立て看板がありました。さすがに そこに顔は突っ込めませんでしたが・・・一人だし。

そうですね、ご両親にはとても言えないですよね・・・とか言って、 結構ご年配のカップルが観に来ていました!

| プリシラ | 2006/12/01 10:03 | URL |

わたしもパメラ派

プリシラさん、こんにちは。トラックバックありがとうございます。こちらからも、と思ったのですが、わたしからはどうも無理なようです・・・だからコメントにしまーす。

下品なネタで笑わせておきながら強烈な皮肉でアメリカ批判とは、なかなか秀逸な映画でしたね。
わたしもプリシラさん同様、ポップコーンぶつけあって騒ぐよりはパメラの方がずっといいです。フェミニストに怒られちゃうかしら?

| バニ | 2007/04/03 02:11 | URL | ≫ EDIT

バニさんへ

こんにちは。

TB調子悪いようで 大変失礼しております。

下品も下品 大下品でしたね。
でも それが いわゆる アメリカ批判に対する攻撃をかわす よい手段となっていて サシャ・バロン・コーエン さすがに頭いい!と感心しています。

パメラ組が増えて嬉しいです♪
これからも よろしくお願いいたします。

| プリシラ | 2007/04/03 14:10 | URL |















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