Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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【映画】ジョルジュ・バタイユの ママン

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イザベル・ユペール映画祭 最後となった バタイユ原作

ママン

を 観ました。

日曜に観た Gabrielle が ビデオ上映だったため その日の観客は 残りの3本のうち 一本を無料で観られる というため 時間の取れる 夕方からの回しかなく それが この映画だったわけですが。

さて 映画紹介パンフによると

美貌の母と 息子の 背徳の愛

とあるので

そうか 近親相姦ものか!

と 思って足を運びました。

5回行った中で 一番の客入りでした。
全部で 30人くらい。

・・・やはり 少ないですね。

お客様は やはり 美術館に フランス映画を観に来るだけあり

年寄り

または

芸術家っぽい

という2タイプに 分割されていました。

後 フランス人 というのも ありですが。
フランス語喋ってましたので)

さて 映画自体は 神と 性 という いかにもカソリック的なテーマを扱っておりましたが 

「原罪」

というものが 感覚としてない 文化のヒトたちには わからないものでした。

主人公の ピエールは 17歳で 神に祈ったり 教会へ行ったりするような 子。
それが スペインのリゾート地で 愛する母の 真の姿を 父の死を機会に見つけなおし 母の教える世界へと 足を踏み入れるが それは ピエールを 更に 母へと近づけるだけだった。

中身を書かないようにして 説明しようとすると こんなわけわからない書き方になってしまうんですが イザベル・ユペールの 硬質な美しさが 奇妙に印象に残ります。

当然 おばはんなわけで あまり わかりやすい色気 というものが ないのですが その 固い印象のある女性が 実は奔放 というのが きっと フランス人が 彼女に欲情する点なのだと思います。

同じ イザベルでも アジャーニだと わかりやすい美貌 あどけなさがあり それが 実は・・・ というので 日本人である 私には ふさわしい気がするけれど しかし フランス人というのは 変わっていて (といっていいのかわからないけど) 

年齢を経た女性は 年季の入ったワインのようなもの

皺の一つに 人生経験があり 若さでは 補えない価値がある

知的な女性にこそ エロスを感じる

などなど。

一般のフランス人でも 語る語る(上記 フランス人から 直接聞きました)。

というわけで 実際 ピアニストで 変態女性を演じた イザベル・ユペールですが この映画では よく見ると 彼女自身が脱いだり 行為に及んだり ということは あまりなく それは 若いモンにまかせてる 傾向にあります。

そして この 性的蛮行に及び 自分の子供まで 調教してしまう 母 エレーヌ にとって 性とは生 そのものであり たとえそれが傍目には ただの色狂い と 映っても 背徳生活 と 映っても その境界を作り出しているのが 社会や 宗教などの 枠組みであって 自分ではないのだ と そして 生きるために 性とは 自分をいやおうもなしに 突き進める 自分ではどうしようもコントロールできない生命力であり それこそが 社会の殻を破るために 必要なのだ という声明のようなものだったのだろう と 思います。

性行為とは 直接 他人と 生身で一番深くまで 関わりあうこと。
それより 深いのは 懐妊・出産であり 生に執着する エレーヌは だからこそ ピエールに 自分の生き方を 例えそれが 売女 と 呼ばれるようなものであっても 教えたのではないかと 感じました。

こうやって すべての偏見を取り去って 生きるということの 根源の 恐ろしい力を 神という制約から 取り払い 直視しなさい

という 教え。

そして その生への執着を失った エレーヌにとって 息子の元に戻ることは 自分の生み出した生を 再度確認し 自分の教えが 受け継がれたか 確認すること。

エレーヌは キリスト教に染まった 息子を 宗教から解放した というわけなのでしょう。

その証拠が ラストシーンで 表されています。

好き嫌いが 分かれる作品でしょう。
というより 

なんじゃこりゃ

というヒトが多いのでは?
ショックを受けちゃう人。

現に映画を見終わった後 お隣に座っていた 品のいいオバサマが 話しかけてきて

「若い人の意見も聞きたいと思って」

とのことで 宗教について タブーということについて を描いているので とてもカソリックな映画 と 思いました と お答えすると

「私は 70歳なんだけど こんな映画を観たのは 生まれて初めてで・・・ ただ もう ビックリ」

だそうです。

ワタシとしては 出演女優さんの一人が 早坂好恵さん に 激似だったのと 主演 ルイ・ガレルくんの ほっぺたのほくろに 毛が生えていたのが ビックリでしたが。

オバサマのこの発言を聞いて

人生は長く 何事にも 経験するのは 遅いということはないのね

と 勇気付けられた一瞬でした (ちょっと違うような気もするけど・・・)  
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