【映画】 Zozo(日本未公開)
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☆お勧め⇒ 中東に興味のあるヒト 歴史が好きなヒト 戦争の本当の姿に興味があるヒト
昨年度のアカデミー映画外国語賞をTsotsi パラダイス・ナウと争った作品です。
本当は観る気なかったんですが なんだか面白そうだったのと スウェーデン映画なのに レバノンが舞台 ってことで 興味を引かれたのが理由です。
中東って 色々な意味で 熱いですね。
映画界は アフリカ!って 感じですが しばらく前は イラン シリアなどが メインでした。
いつも 紛争が絶えない場所 それが中東。
この映画は 主人公Zozoは 家族と共に スウェーデンへ逃れようとしているところから 始まります。
まだ見ぬ スウェーデンは とてもいいところ と 先にスウェーデンへ旅立った 祖父母からの手紙を読み パスポートができるのを心待ちにしている 家族。
それを 突然 攻撃してくる イスラエル。
たまたま 外に出ていて助かった Zozoは 生き残ったはずのお兄さんともはぐれ 1人 スウェーデンへ行くために 空港へ向かうのですが 当然 順調に行くまでもない 大変な道のりになります。
しかし この映画のすごいところは Zozoの空港までの苦闘がメインではないところ。
メインではない というのは 正しくないですね。
この映画は 前半が Zozoのレバノン脱出編。
後半が Zozoのスウェーデン生活編。
となっており 面白いことに せっかく逃れたスウェーデン。
高福祉国家 人権国家でありながら Zozoがスウェーデンでの異文化に苦しむ姿を 描いているのです。
まだ見ぬ土地であったときは ただの 夢の場所。
平和で 幸福が約束されていた土地も 言葉も文化も習慣も違い 見た目も北欧人種とは違うZozoには いくら言葉を習得しても やはり 安住の場所ではなかったりする。
単に 子供の逃避行と 安全な土地への到着を描いただけなら 他にある似たような映画と同じ道をたどったことでしょう。
感動大作 という奴。
だけど ここで
ヨーロッパで高まりつつある 移民への排斥 差別意識
を正面から打ち出し 大人ではなく 子供にその役割をさせることで
深く根付いた 人間の 打ち消すことができない根深い差別の構造
を 見せたいというのが 監督の一番の狙いだったのかも。
移民を受け入れる側にしてみたら 言葉も通じない 人種も違う 文化も違う 本当の
異人種
で
ヨソモノ
としか見ることがなく その人たちが どういう経緯で自分たちのところへ やってきたのか どういう過去があるのか まで 考えることなく 単に感情的に拒否してしまう。
自分と異なるものを拒否するのは 人間の仕方のない性なのかもしれないけれど それはとても 相手を傷つけることなんだ
と 監督は まだ少年のZozoの スウェーデンへ溶け込もうとする努力と 故郷レバノンへの望郷 今は亡き母への思いを 通じて 訴えようとしていたのかも しれません。
ラストは Zozoが それでもスウェーデンで 幸せになっていくんだろう と 予感させる いい終わりでした。
| エイガ | 17:38 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑


中東の映画
と言えば、私には「亀も空を飛ぶ」が、今のところ一番印象に残っていますね。これも話を聞く限り、とても良さそう。でも、インパクトには欠けるかな〜?(私にとって)
でもこれは、何もレバノンの少年にだけ起きる問題ではないし、スウェーデンだけで起きる問題でもなく、全世界で起きている問題ですよね。プリシラさんがお住まいのオーストラリアでも、度々首相サマがトンデモ発言されていますが、そうした感情を持つ人が多いというのが現実なんですよね。。
私が見たいというより、「人に見せたい」映画ですね。
| valvane | 2007/04/30 04:42 | URL | ≫ EDIT