Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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エンロン

エンロン


怖い・・・ただひたすらに怖い映画。
並みのホラー映画よりはるかに怖いかもしれません。

このエンロンという会社 エネルギー取引の会社で  電力操作や 負債の子会社への移転など ありとあらゆる手法を使って 粉飾決算に次ぐ 粉飾決算をし 巨大になるのにかけた10年近くとは 程遠い わずか数ヶ月で倒産し 当時株ブームに沸いていた アメリカでは 多くの退職者が株に投資しており 成長株かつ フォーチュン誌でさえ 賞賛していたビジネスモデルだった エンロンに投資した人たちは 紙くず同然の株を抱えることになってしまったという いきさつを描いております。

何が怖いって アメリカの企業に特有な 攻撃性が怖い。
力を持つこと 富を手に入れること 社会的に認められること。
こうしたものは アメリカの成功というものの基準であり 多分洋の東西を問わず その基準は変わらないのだろうけれど その目的を達成するためには 手段を選ばず という 姿勢が怖い。
そして 目的を達成することだけが 素晴らしいのであって そこで 立ち止まって 自分がしていることは何か と 問うことはない。
後になって エンロンの社員が 当時を振り返り、

「今になると どうして質問しなかったのかと 思うけれど 答えが返ってこないことが怖かった」

みたいなことを 言っていたのが印象的。

誰も何も考えず ただ 目的にのみ突き進む様子は パニックに陥ったレミングや 集団で移動する動物の群のようで 人間というものを形作っているという 思考力 考察力 良心といった物は不要とされる企業が 優良企業とされる 

「利益第一主義」

が理想である 資本主義の悪い側面をありありと見せ付けられる。
会社で働く ということは その企業の企業風土に馴染まなくてはやっていけないが この Dog Eats Dogの世界でやっていくには 相当の忍耐力と プライドと 頭のよさがなくてはやっていけないだろう。
だけど そこで 人間としてやってはいけないこと を 考えられるのが 本当の頭のよさではないのだろうか。
自分の利益のため 力のために 何でも使える物は使う という姿勢はまだいいが 他人を犠牲にしてまでも 自分の利益は守って 社員や株主たちを苦境に追い込むのは 人間としてどうなんだろうか という 疑問が湧いてしまう。

映画の中で 聞くことのできる トレーダーたちの会話を聞くと エンロンという企業が彼らの生活の総てであり 彼らそのものであって 自分の利益になるためならば 他人の苦しみなど なんでもない という ある意味 甚だ人間的といえば 人間的な 企業という集合体の 戦慄的な側面を見ることができる。

恐らくエンロンは 氷山の一角で アメリカだけではなく 世界各国で同じようなことが 行われているんだろう と 思うと 気分が悪くなる。

こういう映画を見ると 

「企業はやはり 社会の一員として 良心と倫理をもって 行動すべき」

という声が上がると思うが 実際はそんなことはない。

去年だったろうか 企業倫理を守る会社と そうではない会社では 決算の結果がどうなるかという 比較したオーストラリアの大学の研究結果が 発表され 恐るべきことに 倫理を踏みにじる会社の方が 株主への還元が多かったそうである。

株式会社とは 株主への還元が第一目的であるため この結果は 株式会社の意義としては すこぶる正しい。

だけれど と 二の足を踏んでしまう自分は 経営者にはなれないんだろうな と ため息をついてしまう。

下の映画は エンロンの内部告発者の書いた本に基づいて 作られた映画です。
歪んだエンロン~虚栄の崩壊~ 歪んだエンロン~虚栄の崩壊~
クリスチャン・ケイン (2004/06/25)
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エンロンのことをよく知りたい方には こんな本もいいかも。
エンロン崩壊の真実 エンロン崩壊の真実
ピーター フサロ、ロス・M. ミラー 他 (2002/11)
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| エイガ | 22:45 | comments:4 | trackbacks:3 | TOP↑

あ~

なんかこれおもしろそうですねえ。
旦那がオーストラリアの会社でこれに似た話をしてくれたような気が。
(HIHでした)
きっとどこにでもあるのでしょうが、こういう話って。

今度見つけたら見てみようっと。

| siorin | 2007/03/02 23:52 | URL | ≫ EDIT

siorinさんへ

この映画字幕ないんでw だんなさんと本を横において見るのがいいと思います。
ワタシはネットで調べてから観ました~。

HIH調べてみます!

ワタシ 学校で 企業倫理について 勉強しようかと思っていたんですが この映画と先日の発表を見てから やる気が・・・。

| プリシラ | 2007/03/04 15:04 | URL |

Enron 見ました。

てなわけで、めんどうなんでトラックバックしました。
字幕ないの忘れてて、何もなしで見ました。
何の会社じゃい? って二人ともはっきりと分からず見てましたが、おもしろかった。
私もマネジメントちょっと勉強してたんで、こーゆーのなんとなく興味出まして。
関係ないけど、ケンレイの顔が、>< こんなんやな~。
と思いながら見てました。

| siorin | 2007/04/05 15:28 | URL | ≫ EDIT

siorinさんへ

この会社 電力転がし会社?
なんていっていいかわからないけど 80年代だなぁって。
Greed is Right!とか 言ってましたよね ウォール街で。
あんな感じ。

ケン・レイの顔><には笑いました。
いえてるいえてる!

| プリシラ | 2007/04/06 15:25 | URL |















非公開コメント

http://queenofthedesert.blog72.fc2.com/tb.php/150-26bef2ec

エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?

エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? (2005 アメリカ)原題   ENRON: THE SMARTEST GUYS IN THE ROOM     監督     アレックス・ギブニー     脚本     アレックス・ギブニー  撮影     マリス・アルペルチ      音楽     

| 映画のメモ帳+α | 2007/03/01 22:16 |

インターネット専業の証券会社とは?

突然ですが質問です。インターネット専業の証券会社とは?分からなかったら以下が正確な「答え」です。ご覧下さい。<以下http://ja.wikipedia.org/wiki/証券会社より引用>ネット証券評議会正式会員SBIイー・トレード証券オリックス証券カブドットコム証券松井証券楽天証券

| 大和direct SMBC co jpのスタッフサービス 大和証券SMBCフレンド証券等のホームページです。daiwa-direct-S | 2007/03/02 02:15 |

Enron を見た。

&nbsp;これまたプリシラさんのところで紹介されていたのでおもしろそうだったから見てみた。(思えばよく参考にしています)ちょうど、株の話してて、エンロンのことも出てきてて、旦那も興味深々だった。タイム

| From Adelaide(アデレードより) | 2007/04/05 14:23 |

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