Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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ハンニバル・ライジング (Hannnibal Rising) レクター博士の憂鬱

レクター博士よ どこへ行く
ハンニバルポスター


映画 どれを観ようかな と 選択肢がありまして。

4つほどあったわけです。

一本は既に観ちゃった パンズ・ラビリンス。
その他 2本はまだ 観てない新作。
でも 同居人が 観たい と 言ってた。
というわけで、 残りの1本が この ハンニバル・ライジング。

羊たちの沈黙は 映画が好きで もう一度観なくちゃな と 思っております。
レッド・ドラゴンは 原作本が好き。
ハンニバルは・・・ まあ 許しましょう。

なので レクター博士シリーズの最新作なので 観ることに決定。

しかも レクター博士の若かりし頃を演じるのが オードリー・トトゥの 「The very long engagement」で 彼女の婚約者役を演じていた役者さん。

これは観る必要があり と 判断。

さて 観た結果ですが。

面白いか と 質問されれば 面白くはない と 答え、

つまらないか と 質問されれば つまらなくはない と こたえることでしょう。

脚本を書いたのは 羊たちの沈黙の作者 その人なのですが ハンニバル の 悪い癖が出たような気がします。
その癖とは 自己満足に走っている ということ。

ハンニバルというヒトは 元々 ただの殺人鬼 食人マニア というのではなく 一般人の常識を超えたところで そういうことをしている というのが 彼の恐ろしいところ かつ 魅惑的なところだったわけですが この映画は 

ハンニバルがどうして 殺人鬼となり 人間を食べるようになったか 

その理由を解明する という 設定になっており そして その理由が 死んでしまった妹の復讐と ある意味 極めて理にかなっているため 単純に 復讐譚となってしまっていることが ハンニバルを ヒトの形をしているものの 人間の理解を超えた不気味な生き物 として描いていた 羊たちの沈黙のよさが 全くなくなっているように感じました。

そして 気に触ったのは 映画に出てくる 訳わからない日本趣味。

ハンニバルを引き取るのが ハンニバルのなくなった両親の友人である日本人女性という設定。

まず この女性を演ずるのが ゴン・リー であることには まあ 目をつぶりましょう。
どうせ 西洋人には 日本人と中国人の違いは よくわからないのですから。

能面が吊り下がった部屋に ご先祖様の鎧兜が 飾られている という このわけわからない ご先祖様をまつる部屋も 百歩譲って許すとしましょう。

ゴン・リーが ハンニバルに 剣道を教えるシーンも ひどくバカバカしいですが それも許しましょう。

ハンニバルが サムライが戦の時につける お面をつけるのも まだ許しましょう。
刀の手入れ


フランスに来てまで 日本色に染まってるはずの女性が どうして着ている着物風ガウンは フェンディのものであることも まあ許します。

ですが、彼女の名前。

それは










レディ・ムラサキ







・・・それはないんじゃない???

どっと疲れた瞬間でした。

しかし この謎の日本趣味より更に 気に障ったのが 俳優さんたちのアクセント。

リトアニア フランスが 舞台になっていたのに 使われるのが英語

これは 市場が英語圏だから 仕方ないといえば 仕方ないですが でも わざわざ イギリス人の リース・イファンスまで 変なリトアニア訛りで話すのは どうかと思うんですが。

元々 ターゲットは英語圏だ と わかっているならば 普通の英語で話したところで 何の問題もないのに。

それとも もしかして 主役のガスパー・ウリエル と ゴン・リーの二人とも 母国語の訛りが取れないので こうなったら ご当地風の訛りにしよう!そしたら 異国情緒も増すし! とでも 考えたのでしょうか・・・。
でも ゴン・リーは 訛っていても 大丈夫な役柄なんですが。

ネイティブの英語がわからないのなら まだ 諦めて英語ガンバロウ!と 思えますが 訛りに訛った英語がわからないときは なんだか悔しい・・・。

ホラー映画というか 血みどろ映画が好きな人にも 出血量は少なすぎるかもしれないし ロマンスめいたシーンがあるのも なんとなく ワタシの知ってる知的で紳士ながらも恐ろしい アンソニー・ホプキンスのレクター博士には似つかわしくないもの。

一体この映画 誰を対象に作ったのか さっぱりわかりませんでした。

しかし この映画にもいいところがありました。
それは 撮影。

リトアニアの荒涼とした雪原 や フランスの豊かな実りある畑、 パリの市場 郊外にある貴族の館 などなど 実に美しく撮られています。
特に最初の雪原は 寒々しいながらも 見とれてしまうような光景でした。

ホラー好きな方なら 話のネタに観ておいてもいいと 思いますが レクター博士のファンはがっかりするでしょう。

劇場には 大学生くらいの若者が多数来ており 残虐シーンがあると 叫び声をあげておりました。
「そういう」ホラー映画に成り果ててしまったのかな・・・と 考えると 羊たちの沈黙を再度観なくては という 思いに駆り立てられます。
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| エイガ | 22:11 | comments:14 | trackbacks:3 | TOP↑

「羊たちの沈黙」は原作も読みましたし、映画も見ましたし、ビデオ(当時はDVDじゃなかった)も買いました。 「レッド・ドラゴン」の原作もちょうどその頃読んだんですが、映画は見ていませんで、つい最近DVDを買いましたが、やっぱりまだ見ていません(苦笑)
この「ハンニバル」は予告を見ましたが、見てみたいかも、とは思いませんでした。 がしかし! プリシラさんの記事を読んで、見てみたくなりました(笑)

話が違いますが、「パフューム」ってどうでしょうかね?! 見てみたい気がします。

| kitkat_jp | 2007/02/15 23:48 | URL |

kitkat_jpさんへ

実は 「羊たち~」が映画になる前に レッド・ドラゴンの 本を買って読んだんですよ。で、うわ~面白い!ってなって 映画に「羊たち~」がなって こりゃ観に行かなくちゃ と。本は翻訳で2冊組でした。今なら 英語で読めるかも???

「ハンニバル・ライジング」・・・。
勘違い日本を楽しむ映画 ですかねぇ~?

「パフューム」 未見なんですが 映像は美しいのと ラストが・・・と 聞いております。「ハンニバル・ライジング」よりは 多分 「パヒューム」の方が 出来がよいのでは・・・。

| プリシラ | 2007/02/16 06:39 | URL |

プリシラさん、こんにちわ(^^)

羊たちの沈黙、 ハンニバル、レッド・ドラゴンは観ているし、是非「 ハンニバル・ライジング」も観ておかなくてはと思っていたところなので、プリシラさんのレビュー参考になりました。
”レディ・ムラサキ”には、爆笑してしまいました。日本人をあまりバカにしないでほしいですね。それとも日本人だけにウケを狙ったわけじゃないでしょうね。(冗)
全然関係ないんですけれど、マイノリティ・リポートで日本人の名前が”ミスター・ヤカマル”に妙に可笑しさを覚えたのですが、そんなの可愛いもんですね。
私の住む街にある日本料理レストランで”Hibachiステーキ”ってあるんですが、それって”炭焼き”って言いたいんじゃないの?とつっこみたくなります。アメリカ人には”コタツステーキ”て言ってもどうせたいして変わらないんでしょうけどね。
私の英語力もたいしたことないので、偉そうな事はいえないんですけれど、
訛った英語が聞き取れなくてもプリシラさんのせいじゃないですよ。
うちの主人(アメリカ人)でさえ、訛りの酷い人やお年寄りで何言ってるかわからない人が一杯いると言っています。私は耳鼻科に行けといいますが(冗)
話がおそろしく脱線してごめんなさいv-356
また来ますね。

| tess | 2007/02/16 17:22 | URL | ≫ EDIT

これですか~

紫式部……。

なんか、とてつもない話になっているようで……、内心ぷぷっと笑うかも。
本人が書いている、ということは、小説のほうはどうなっているのでしょう。
興味津々です。

本読んでみてから考えようっと。

| siorin | 2007/02/16 22:02 | URL | ≫ EDIT

tessさんへ

tessさん、こんにちは!

この映画、「半可通」という言葉がふさわしいのかも?と 今気づきました。誰か 微妙に日本を好きで 微妙に日本を知っている人が これを作ったのでは?
はたまた、一所懸命調べたのか?

レディ・ムラサキは 絶対 紫式部から取ったのでしょうが 本当に知っている人なら そんな名前つけませんものね~。

Hibachiステーキは・・・じっくり焼いてあって 固そうですね(汗)。そう考えると オーストラリアの和食は それなりに中国化されているけど 名前とかとりあえず保っているようです。日本好きだしw

アメリカで訛りのひどいとこって 一体どこなんでしょう?中西部?

俳優さんも舞台に合わせて 訛りわけなくちゃならないそうで 前に 
「この人のボストン訛りはOK」
「この人のシカゴ訛りはダメ」

とダメだししてるサイトをどこかで見かけましたよw
大阪出身の方が 「あの関西弁ちゃうわ」と言ってるようなもんなのでしょうね~。

こちらこそ またご訪問させていただきます。

| プリシラ | 2007/02/17 08:30 | URL |

Siorinさんへ

そうなんですよ~明らかに紫式部なんですが・・・。
いきなり 「田中」とか「佐藤」とか 一般的な苗字が出るよりはいいかとも 思ったのですが でも 帝都大戦で 魔人加藤 ってのもいたしなぁ~って。

本と同じらしいですが・・・う~ん、読了したら 教えてください!

| プリシラ | 2007/02/17 08:32 | URL |

『硫黄島からの手紙』の後は…

こんにちは。

ぼくも訛りはともかく
舞台がまったく違うのに
英語が飛び交うのに違和感を感じました。
『硫黄島からの手紙』の後は、
もうこの手の嘘は止めていただきたいと
そう思いました。

| えい | 2007/02/17 11:55 | URL | ≫ EDIT

えいさんへ

英語が飛び交うのは やはり マーケットが英語圏なので仕方ないんでしょうね。
でも フランス人や リトアニア人も きっと あまりいい思いしないと思うんですが・・・。

こういうところに アメリカの力とそれに裏付けられたNaivityを感じます。

| プリシラ | 2007/02/17 17:41 | URL |

訛り

確かに”半可通”な人が考えた名前なんででしょうね。でも、爆笑ものですね。
私の住んでいる地域は黒人が多いし、
メキシコから来た人も多いんです。
正確に言うと、訛りだけではなくて、
スラングと独特のリズムでしかも早口で話されたりすると、何を言ってるかわからないんですよね。
ケンタッキー州あたりの訛りも結構強くて慣れるまでわかりにくいですよ。
映画俳優さんも、映画毎に訛りを話し分けて、大変ですね。

| tess | 2007/02/18 04:31 | URL | ≫ EDIT

tessさんへ

本当に爆笑されちゃうかも、日本では。
公開後の反響を読むのが 楽しみです♪

スラングとリズムは 難しいですね。昨日 ゴーストライダーでさえ 苦労していたのに(南部訛りに慣れていないので)お国訛りなんて そんな・・・(涙)。

俳優さんも大変ですよねぇ、いくら仕事とはいえ。

| プリシラ | 2007/02/18 09:44 | URL |

この映画、「ハンニバル・ライジング」はに、はっきり言って期待していないです。「羊たちの沈黙」が良かった(良すぎた?)から? これに限らず、他のも全て、イマイチに感じてしまっているので…。「ハンニバル」も、こう感じたのは私だけかもしれませんが、…ただ綺麗なだけ。もうちょっとレクター博士“らしい”示唆に富んだセリフとか、ぞくぞくくるような知的な恐怖(?)があっても良かったと思います。
なので、期待はしていないんですが、…レディ・ムラサキi-202 ですよね。i-229
私は最初、「紫の上」からかと思ったのですが、そうか、「紫式部」。「美しくエキゾチックなレディ・ムラサキ」ですもんね。紫式部で正解でしょう…。
ほんと、中国人に日本人を演じさせるの、流行っているんでしょうか? ← sayuri

| valvane | 2007/02/27 01:48 | URL | ≫ EDIT

Valvaneさんへ

いえいえ ワタシもハンニバルはちょっと退屈した口ですので・・・。
ジュリアン・ムーアは ジョディ・フォスターと交代ということで プレッシャーがきつかったと思うのに よく頑張っていたとは 思いましたが やっぱり あれは 「トマス・ハリスからの ジョディ・フォスターへの恋文」ですので・・・w

最初「紫の上」?って 考えたのですが まさか そんなに知ってる人もいないかなぁって。
どっちにしても 紫は高貴な色ってことで よしとしませんか?どうせわかってないんだし・・・(苦笑)

中国人に日本人を演じさせるのは 外国に進出してる 日本人女優があまりいないこと ではないかと。
でも 小雪いるじゃん・・・小雪にやらせればよかったのに と ゴン・リーを見て 思いました。
やっぱり たおやかさとか 肌の質感とか 微妙に違うんですよね。

| プリシラ | 2007/02/27 08:38 | URL |

レディ・ムラサキのムラサキは「村崎」という苗字で問題ないのでは?
村崎婦人(夫人?)っていう意味でなら、許容範囲な気がします。
他の設定を見る限り、にわか日本趣味が昂じて付けた名前である可能性も高いですが…(でも映画は未見です)

| ゆきぐに | 2007/04/19 08:50 | URL |

ゆきぐにさんへ

>「村崎」という苗字

おお!考えもしませんでした!

それならOKですよね。
少なくとも

マダム タナカ

よりはましです~。

でも ご指摘の通り にわか日本趣味の可能性の方が 高そうですが  製作側は ハンニバルで 「最後にハンニバルは日本に行ったんだ」 って 主張してるので にわかじゃない と反撥されそう・・・。

| プリシラ | 2007/04/22 07:34 | URL |















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| かんなのblog | 2008/01/05 08:47 |

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