Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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世界最速のインディアン - かっこいいジジイ

風を切る 喜び

indian


老人ながら セクシーな バート・モンロー。

年金受け取り窓口のおばさんを ナンパ。
アメリカでも 寂しい未亡人とベッドイン。
おかまちゃんにも 好意を持たれ 果ては レースの若い娘たちにまで好かれる。
電気によれば この記録を達成したとき バートは 67歳。
おじいさんである。

なのにモテモテ。

この原因は何か。

一途なオトコ。
素直なオトコ。
偏見を持たない 相手をただの人間として 扱う男。
オートバイを マイ・ガール と 呼ぶ バートは スピードの神に 全てを捧げたオトコなのだ。
自分の心臓病のクスリを も一つ燃料タンクに入れてやるくらい バイクが大事なのだ。

そういう男に 女は弱い ってことですか。

映画の中で 一番印象深かったのは バートが夢で見る ユタの塩でできた真っ白な平原に タイヤ跡が 延々と続く風景。

本当に夢の中だけかと思えば 実際にバートが この平原に到着したら まさしくその通りだった。

夢で再現できるほど はっきり覚えているなんて 一体どれほどこの地に憧れていたことだろう と 想像すると 切なくなる。

この映画は バートのバイクまっしぐら人生 というよりは バートという男による アメリカ観察日記といった方が正しいかもしれない。
バイク一筋の彼には偏見もなく ただ目的とするバイクスピードレースに参加するということのみが 頭にある。
それに もしかしたら 彼は少々エキセントリックな性格で  社会のはみ出し者 と言う奴に 同情的 というか 違和感を持たなかったのかもしれない。

だから モーテルの 女装の男の子ティナに 実は男と打ち明けられても

「道理でちょっとおかしいと思ったけど それでもキミは 僕にとってはいい子だよ」

と 優しいし 旅先で出会ったネイティブアメリカンに対しても だからといって助けの手を拒否するのではなく ただ 人間として 接する。

田舎に一人暮らしする 年配の女性も ティナも ネイティブアメリカンも いわば ニューシネマの主人公となりえたような人々で 当時の社会では 受け入れられてもらえない 黙殺されるような 人々。
そういう社会からはみ出さざるを得なかった人々を この映画はさりげなく呈示してくれる。
ハリウッドのアクション映画や お決まりのコメディでは 単に 消費されるだけしかない人物が バートとの交流により 一人の個人として 暖かい血の通った人間として 描写されるところも この映画の見所かも。

相手を人間として 対応すれば 心の交流ができるのだ と 伝えているよう。
人間同士として つきあえば 外見や人種ではなく 心が伝わるのだ と ますます偏見や対立が深まる社会に この 素朴なオトコを介して 訴えているのかもしれません。

そして 一途に熱心に おんぼろバイクを走らせようとする その熱意の前では 人は 規則を曲げても 協力してしまう。
まあ、地球の反対側から おじいさんがバイクレースに参加する と言って やってきたら 誰でも親切にしてしまいそうな気もしますが。

そして 改造に改造を重ねた インディアンにまたがった バートは タイトル通り 世界最速を記録し その記録はいまだ破られていない。
そんな大記録を達成したにも かかわらず 変わることなく おんぼろ小屋に帰ってきて やっぱり うちがいいなぁと つぶやくバートは ダウンアンダー男と言われて 世の人が描く理想のタイプだと思う。

飾り気がなく 率直で 偏見のないオトコ。
バービーの前の彼も オージーサーファーだったし。

かつての ラッセル・クロウも こんなイメージで売り出したものだ。
今じゃ電話投げで 有名だけど・・・。
ちなみに彼 オージーと思われていますが 出身はニュージーランド

思うにこれ 夢物語です。

ジジイになっても スピード一筋 バイクにまたがり 世界最速記録を達成。
アメリカでも ニュージーランドでも もてもて。

007が 夢また夢なら これは 男性にとって 手の届きそうな夢 なのかも。

そして 同時に アメリカが夢であふれていた時代を 描いているのかも?
映画中に出てきた ベトナム帰還兵が 枯葉剤について 無邪気に語り ベトナムの人にも アメリカの人にも 後遺症などあるなど 疑ってもいなかった時代を 懐かしく振り返っているようでもありました。 

さて バートのアクセント。

ものすごく キーウィ訛りで さすが Sir アンソニー・ホプキンス
絶対 ニュージーランド人と 思ってしまう。
ハンニバル・レクターの印象が強すぎますが それ以外では 「日の名残り」や「ハワーズ・エンド」など 美しい英国映画にも出ています。元々レクターは 気品のある獣 って ことだったので 彼としては 嬉しいけれど ちょっとツライでしょうか。  

つまり ちょっと わかりづらかった ってことですが それでも 映画ののんびりした 前半と レースに入った緊張感あふれる後半の コントラストは 見事でした。

バート・モンローの人生に興味のある方は こちらのサイトにまとめられていますので ご参照ください。
http://www.indianmotorbikes.com/features/munro/munro.htm

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| エイガ | 23:08 | comments:6 | trackbacks:7 | TOP↑

プリシラさん☆
こんばんはー、TBありがとうございます。

この作品、なかなか想像以上によかったです。
とくにマンローじいさん、
応援したくなっちゃいました♪
ラストはあっさりしすぎだったかな?

| mig | 2007/02/12 23:35 | URL | ≫ EDIT

かっこよかったですねー

プリシラさん、こんばんは!

バートってほんとに気持ちのいい男でしたね。
>偏見を持たない 相手をただの人間として 扱う男
素直な気持ちで人と接すれば、相手も同じく返してくれるのですよね。
税関でも、駐車違反の時も、素直でなければいろいろ言われたかも。
偏見がないのが相手にもわかるから、そんなに悪くしないんですよね。
夢をただ追うバートを男も女も応援したくなっちゃう。
特に女性は母性本能をくすぐられちゃうのかもしれないですね。
おじいちゃんだけど。

| はらやん | 2007/02/12 23:48 | URL |

Sirの実力。

 プリシラさん、こんにちは。TBとコメント、どうもありがとうございました。

>さて バートのアクセント。
>ものすごく キーウィ訛りで
>さすが Sir アンソニー・ホプキンス。
>絶対 ニュージーランド人と
>思ってしまう。

 そうなんですね~。英語が全然わからない私には気づけなかったのですが、ホプキンスの実力の程が伺えるそのお話にとても感心してしまいました。個人的には、レクターさんよりも、アイヴォリー作品等英国映画での彼に親近感があります^^

 ではでは、失礼致しました。

| 香ん乃 | 2007/02/13 01:19 | URL | ≫ EDIT

migさんへ

こんにちは☆

マンローじいさん 予想以上にステキでしたね。あれはやっぱり アンソニー・ホプキンスだったので 上品な感じが出せたんだと思います。
今度 Venusって 老人の性をテーマにした 作品上映されるそうなのですが (それで ヘンリー・フォンダ 主演男優賞にノミネートされてます) その 生臭さがないのが 決め手ですよね。

| プリシラ | 2007/02/13 07:29 | URL |

はらやんさんへ

こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

あんなに素直にされたら 悪くできませんよね。最近 アメリカを初めとして 何でもごねる風潮あるので 人とのおつきあいの基本を見せていただいたように感じます。間違ったら 謝れ!そして 謙虚に・・・肝に銘じておきます。

| プリシラ | 2007/02/13 07:31 | URL |

香ん乃さんへ

こんにちは。こちらこそご訪問いただきまして ありがとうございます。

ワタシ 英語は わからないけど アクセントの違いは わかるんですよ。明らかに アメリカ とか イギリスの 標準と違う で どこかで キーウィがよく使うフレーズを使ったので 「あ!そうか」と 思って聞いたら 確かにキーウィの人のアクセントと酷似でした。

ワタシもハンニバルよりも ハワーズエンドとか 上品な彼の方が好きなのですが・・・。

そういえば ハンニバルのプリクエルを観たのですが・・・。詳しくは 後でお知らせしますが なんといっていいのやら。

これからも よろしくお願いしますね。

| プリシラ | 2007/02/13 07:35 | URL |















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