Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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幸せのちから - アメリカの光と影

走れ! 息子のために・・・

幸せのちから


実際にホームレスを体験して 今は富豪となったクリス・ガードナーの実話を元にした 映画を いつもはヒーローを演じる ウィル・スミスが 実子のジェイデンくんと 一緒に製作、主演。

ストーリーラインを聞いただけで

ああ、きっと 泣かされるのね・・・

と 予想して 劇場へ足を運びましたが 意外にも涙は流れず。
いえ いいお話でしたよ。

ああ 人って逆境にあっても 負けないで進むことが出来るのね
こんなどん底の貧乏に落ちても 這い上がれるんだ 
怠けてないで 頑張ろう

などなど ポジティブな気持ちになれる映画でした。

Happiness は どうして来ない?とか 悩んでいるのではなく とにかく 走れ!掴むのだ!と あくまでも ポジティブなアメリカの精神が よく出ている作品です。

何より 映画中で いつも クリスが 

Happy

かどうかに ついて 家族に質問をし 幸せでいようと する その圧倒的なポジティブな姿勢にアメリカを感じます。

泣け!泣け!思う存分泣け!

というような いかにも、な音楽も使われず 良心的な映画の作り方で 好感が持てます。
監督さんは イタリア人で 最後のキス という映画を撮っています。未見ですが 面白いと評判です。

素直に観て 素直にクリスと 息子のクリストファーが 貧困に苦しむ中でも 希望と笑いを忘れない姿に 心暖まり 早く クリスが無事に株式仲買人となれるように 祈るのが一番でしょう。

とんでもない事態が 次々起こりますが 実際にどうなるかわかっているおかげで この父子の行く末について 心配の余り 心臓のあたりが痛くなることもありません。
とにかく 貧困の最中にいても いつかは抜け出ることが出来る と わかっているだけに 安心して観ていられます。

その上 実の父子であるせいか 二人の関係が見ていて 本当に本物らしく ジェイデン君がカワイイ上に 役のクリストファー君が あんな困難にも負けず またいい子なのも 観客としては 更に応援する要素になっています。

そして いつも オーバーアクト気味の ウィル・スミスの抑えた演技に 演技者としての 実力を見たような気がします。
息子を幸せにするために ずっと耐えに耐えてきたウィルが やっと最後に職を得て 無関心な人ごみの中で 一人 自分に向けてだろうか 涙を流しながら拍手をする姿に じんわりと感動の波が押し寄せてきます。

観終わった後で ああよかった と ほっと胸をなでおろし 自分もちょっと頑張ろう という気持ちになれる 佳品といえると思います。

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この映画 宣伝では いかに ウィル・スミス演じる クリス・ガードナーが成功したか のようだけれど そこに貧困を描く しかもレーガン政権時に舞台を置いているところから 監督とプロデューサーのウィル・スミスの意気込みを見ました。

ウィル・スミスが書きたかったのは レーガン政権同様に ブッシュ政権の富裕層優遇政策により 恐らく多くのアメリカ人 手に職を持たない人々や 映画中で書かれた 硬直的な官僚主義により 貧困に追いやられる人々が増えているのではないか という 疑問ではないだろうか。

こうした 貧困層への冷たさが あらわになりつつある という点は 実はタイトルバックでサンフランシスコの町並みが 映されるところで 街中で倒れている浮浪者に 見向きもしないで 通勤する人々に示されていたように 感じました。

確かに映画の中の ガードナーは成功した株式仲買人となった。これは 否定しない。だけれど 過剰な社会保障経費の削減により 多くの人々が貧困にあえぎ その様子は遠慮なく 映画の中で描かれていた。

現在も アメリカの貧困層と富裕層の格差は開きつつあるそうだ。近年起こったハリケーン・カトリーナは 特に貧困と報告されたルイジアナ州を襲い 更なる貧困が進んでいるようだ。

そして クリスを破産へと追いやるのは 硬直化した官僚システム。
いくらクリスが説明しても 電話の向こうの税務官は聞く耳を持たない。

彼の周りの普通の人々が 冷たいのはまだわかる。
クリスは 当然払うべき家賃を払っていない。
勿論 状況を知っていれば 待ってあげたいところだけれど 他の人だって 生活がかかっているのだ。

だけど 政府は違う。
政府は こうした貧困にある人々を救う 少なくとも最低の生活保障はすべきではないのか セイフティネットを設けるべきではないかと 映画は問いかけているようでもある。

幸いなことに クリスには スーツと靴があった。
それがなければ 成功のきっかけとなる 株式仲買人のインターンシップさえ 受け入れてもらえなかっただろう。
成功するためには 見かけだって大事なのは当然だし 社会で働くためには 最低限の身なりを保たなくてはならない というのが 社会の暗黙のルールだけれど それさえも手に入れられないのが 貧困層なのだ。

そういう意味で言えば クリス・ガードナーは 全てをなくしてしまったけれど 他の貧困層に比べたら まだ ラッキーだった。

しかも 最後の方で 息子をなだめるために ダイナーで食事する姿は 少なくとも 特別な機会ということでいいとしても 
そんなに貧乏なのに どうして そんなに部屋数のあるところに住んでるの?

とか

お金がないのに どうして 外食するの?

とか 疑問を抱いてはいけないんでしょうね・・・。

それと アメリカは外食天国 ということもあるのでしょう。
自炊して ゴハンを作るような台所もないのだから 外食しかないですもんね。
日本って お弁当が 手ごろな値段で買えて やっぱり恵まれているなぁ と 映画を見ていて 変なところで感心していました。
だって ダイナーで食べてるご飯って なんだか カロリーとかコレステロールが高そうで それでいて 栄養的にはあまり優れていなさそうでしたもの。

それにしても 会社の重役にタクシー代 5ドルを借りられて 情けない表情をする ウィル・スミス。
本当に 気持ちがよくわかりました。
貧乏なときは 500円だって 大事だし 当時 チョコバー一個が25セント なので 一本100円とすると 今だと2000円くらいでしょうか。それは 痛いけれど 重役にとっては たいした金額じゃないのが さらっとわかって このシーンを含めて 富裕層と 貧困層の 比較がきっちりわかるように 描写されていました。

そして アメリカ的な ものがもう一つ。

ウィル・スミス演じる ガードナーが とうとうホームレスになり 教会経営のホステルに一夜の宿を求めるのを見ると アメリカって やっぱり最後には宗教なんだな と 感じます。
元々アメリカは 宗教国家。
イギリスに満足できなかった人々が 神の示す新しい世界を目指して旅立ち 神が与えてくれた新しい恵まれた国 が アメリカなのです。
神の恵みの国 アメリカですが 実際には貧者を救うシステムが レーガン政権により縮小され その社会から落ちこぼれた人々を救う役目をしているのが 教会で アメリカにおいてキリスト教は 精神的だけではなく 社会的にも大きな役割を負っているようです。
さすが 建国の礎になっただけはある! と 思うと同時に これが 現在の原理主義的アメリカにつながっているのかな と 考えると ちょっと怖くなりますが。
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| エイガ | 22:09 | comments:8 | trackbacks:4 | TOP↑

同感です

この映画、私が先日半年振りに見た映画なんです。(映画好きな私が何で半年振り?)
時間が出来たので映画館に立ち寄り、たまたま上演時間があったので選んだ、だけだったけど、凄くよかったです。
日本で公開される前だったので、日本語のタイトルがどうなるんもか気になっていましたが、「幸せの力」、悪くないタイトルです。
たまにとんでもないタイトルだったりすることがあるので。

そう、最後のあのシーン、ジーンときましたねぇ~。あれが演技とは思えない。
イタリア人の監督なんですね。通りで。
ハリウッド映画ででない落ち着いた仕上がりで・・。もう1度見たいな。

| cherry | 2007/02/01 11:34 | URL |

Cherryさんへ

素直に いい映画 って奴でしたよね。あざとくなくって こういうタイプの映画って あんまりありませんよね~。やっぱり イタリアだからでしょうか?

最後は本当にほっとしました。
でも 子供のおかげで 本当に悲惨なカンジがしなくて 安心できました。

| プリシラ | 2007/02/01 15:18 | URL |

こんばんは。
かなりしっかりとした映画のレビューを
読ませていただきました。
親子愛と夢を諦めないでの陰に
アメリカでの貧困階級の人々の
嘆きを感じたのは今まさにプリシラさんの
レビューを読んで感じました。
神様は諦めないで努力した人間には
手を差しのべてくれるのかな?
差しのべられている手を掴めるように
努力しないといけないですね。

| ALICE | 2007/02/02 02:54 | URL |

ALICEさんへ

コメントどうもありがとうございます。

差し伸べられた手があるかどうか そのチャンスがあるかどうかさえも 厳しいアメリカですよね・・・。

先日 飲食店業界で チップがないとやっていけない!ということで Wait persons が 抗議してるのを ラジオで聴きました。ものすごい労働時間で なのに低収入。豊かなアメリカって イメージは崩れつつあるのかな と。

Aliceさんのとこに コメント残させていただきました。すてきな文章ですね。これからもよろしくお願いします。

| プリシラ | 2007/02/02 09:41 | URL |

こんにちわ。

普通にありがちなサクセスストーリーと違って、
変にドラマティックにしたり、泣かせようとしたり
せず、どちらかというとかなりリアリティに
こだわっている感じがして好印象でした。

まあ・・・ツッコミどころは結構ありましたけれどね(苦笑)

| 睦月 | 2007/02/02 10:14 | URL |

睦月さんへ

ツッコミどころ 結構ありましたが 相対的には 良心的な映画だったように 思います。最近は 「泣け泣け、感動しろ!」っていう 映画が多いので Little Miss Sunshine とかみたいに さらっとしたのが よくなってきました。でも マリーアントワネットはやっぱり 苦手ですが(苦笑)

| プリシラ | 2007/02/02 11:11 | URL |

はじめまして

TBさせていただきました。私も、この映画観ていて貧困の辛さをものすごく感じました。あんまりそういうことをレビューにしてる人がいないんですけれど・・・ただの成功物語じゃないところが、良かったです。

| カオリ | 2007/02/18 14:03 | URL | ≫ EDIT

カオリさんへ

はじめまして。コメント&TBありがとうございます。

普通 「貧乏だなぁ」とか あんまりお金ないとき言いますが この映画だと そんなどころじゃなくて しかもそれを社会システムが救っていない(レーガン時代で アメリカ中 バブルだったにも関わらず)ことを きちんと描いていましたよね。

本当に チャンスをつかめるかどうかさえも 運のよさによるんですよね・・・。

よろしくお願いいたしますね。

| プリシラ | 2007/02/18 18:07 | URL |















非公開コメント

http://queenofthedesert.blog72.fc2.com/tb.php/114-1a656b30

『幸せのちから』

(原題:the PURSUIT of HAPPYNESS)----これって実話ニャんだよね。ウィル・スミスが実の息子と共演しているんだって?「そう。彼の名前がまた長いんだ。ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス。ね、舌を噛みそうでしょ」----どう?似ていた?……。「どちらかと言う

| ラムの大通り | 2007/01/31 22:06 |

『幸せのちから』

とにかく、リアル! 実話がベースという事もありますが、観ていて痛々しいとかではなくて、クリスの貧乏、挫折や度重なるアクシデントが、まるで自分の事のように胸に刺さってきて、 身につまされてしまいます。 クリスのような貧乏生活に、いつか自分がそうなるかもしれな

| 試写会帰りに | 2007/02/01 00:36 |

幸せのちから / The pursuit of Happyness

"全米が泣いた実話に早くもアカデミー賞が動き始めた!"なぁんて謳っちゃって、またぁ。って感じなのですが。。。泣かせようというわざとらしい感動作だったら嫌だなーと全く期待せず観て来た{/hikari_blue/}{/hikari_blue/}地味~なタイトルが、あんまり「観たい

| 我想一個人映画美的女人blog | 2007/02/01 10:03 |

幸せのちから(2006年)

ウィル・スミスの最新作。幼い子供がいるのに妻が出て行き、家もお金も失い、ホームレス生活から億万長者になったと言う実話を下に描かれた映画。初めて親子共演も果たしています。ウィル・スミスが日本にプロモーションに来たときに「これまでは、エイリアン(MIBやインデ

| 勝手に映画評 | 2007/02/01 20:28 |

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