Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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サンキュー・スモーキング - 間違った英語を広めないで下さい

Givati


アメリカ版DVDジャケット。気が利いてます!


「サンキュー・スモーキング」を DVDでようやく観ました。

いや 英語が早くて早くて 字幕読むのも追いつかないくらい 早い。
ということは やはり 言葉で相手を煙に巻く 喋りが仕事のロビイストが主役 ということであり 一緒に観ていた同居人さえ
「たまに 字幕を読まなくちゃならなかった」
というくらいのスピードと 言葉数。
ロビイストになるって 大変なんだ! と 違った意味で感心させられました。

映画の中心は タバコ会社のために 情報操作をする Sultan of Spin(情報操作の王様とでもいえばいいのでしょうか) と あだ名されるニックと その息子ジョーイ。
その周りの人々が 

「こんな奴 いないだろ!」

と言いたくなるくらい 強烈なキャラばかりで ニックじゃなくても 他のキャラをメインにして映画を作れるかも と 思わせるくらい。

特に 「死の商人」 と あだ名される ニックがしょっちゅう会っている他のロビイストが 圧巻。
出演している時間はそんなにないけれど 強い印象を残します。
そして ロブ・ロウ演じる 映画界のコーディネーター。
この 勘違いな日本通ぶりが また すごい。
絶対 こういう勘違いしてる人 アメリカにいそうです。
会社に鯉飼ってたり ヘンな日本画飾ってあるのは まだしも 家で どうみてもそれは お殿様が着てる着物じゃないか? っての着てたり。

人生順調 と 思われた ニックですが つきあっていた新聞記者の暴露記事により 全てを失った と 思ってから 息子の信頼を支えに立ち直る過程に なんとなく感動してしまいます。

考えてみれば 色んな仕事があって 人には褒められた仕事じゃないかもしれないし 世間では評価されてない仕事かもしれない。
だけど 自分が一番得意な仕事をして 他人に認められたい 特に自分の子供には というのは 世界中どこでも一緒かもしれません。

この父と子の関係は アメリカお得意パターンですが コドモがむやみに感情に訴えるような描写がなく 父親の仕事の内容を知り 論理というものを使用する ディベートの面白さを知ることで 父として尊敬というのもあるけれど 職業人として尊敬する という描き方がちょっと違っていて オモシロカッタです。

子供との仲がうまくいかない と 悩んでいるお父さん方 もしかしたら 職場に子供を連れて行って 何をしているか見せられたら 関係改善がされるかもしれませんね。

では もっと細かい話は この後でさせていただきます。


----------------------------------------------------------
異常~~~~~~~に 言葉数の多い映画でしたので 勢い 台詞による笑いというか 風刺が多かった。とはいえ 絵的に見せるシーンも多くて 最初のテレビ討論での コマ割り、 死の商人三人組が会う時の 配置 ケイティ・ホームズ演じる 新聞記者とニックが関係を持つときの シーン転換など てきぱきしたカット割が 観る側にテンポをもたらします。

映画を観ていて 面白いのは ニックの討論というもののやり方論。

人間は討論をするときに 自分が支持している側に心理的にも肩入れしてしまう。
その 心理的な肩入れを断ち切って あくまでも論理的に 相手のミスをつき 自分の弱点を強みへと変換させ マイナスにはしない。
相手が間違っていると言うことができても 間違っていると証明する証拠がなければ 相手が間違っていることにはならない。
例え 誰かの行為がモラル的に間違っていても それが感情的なもので データに裏づけされていない限りは その行為が誤っている 是正すべきと 主張することは出来ない というわけです。
勿論こうするには ある意味 自分のモラルを一旦 どこかに置いておかなくてはなりません。
そのことを ニックは自分で 「家のローンを払わなくちゃならないから」 と 言いきっています(でも 最後には それだけではない と 気づきますが)。

とはいえ この映画は こうした論理をこねくりまわすことを正当化しているわけではなく 誰に肩入れしているわけでもありません。

多分 人々が 無条件で信じている 真実 とは なんぞや ということに 疑問を投げかけているのでは?

映画の中で ニックは 「判断するのは 人々です」 と つらっと 語っているが その通り。

この ニックのような ロビイスト Spin Doctorとか 呼ばれる人々は 確かに情報を自分の支持するもの、人に対して有利なように捻じ曲げていますが 果たして 私たちが普通に観たり読んだりしている メディアの発表 データなど 信じる基準はどこにあるんでしょう?
もしかして 自分の信じたいものだけを信じ 自分に都合の悪いものは 無視しているのでは?
それとも 誰かが 人々に信じさせたいことを いつの間にか信じてしまっているのでは?
データだって どこまで正しいか 証明もしないで 疑いもせずに信じ込んでいないでしょうか?

例えば 誰かの発言を支持するときに

「あの人 いい人そう」

とか

「嘘をつきそうもない顔してる」

とか 言う理由で 信じたりしていないでしょうか。

この映画の主演の アーロン・エッカートが いかにも 「いい人そう」な外見をしてるのも 信憑性を高める役に立ってるわけで 実際に私たちが会話をしたりするとき 言葉自体が意味を伝える役割は およそ3割にすぎず 他は ボディランゲージや 話し手の見た目や 会話が行われる環境による 影響が 残り7割をしめると言います。

それほど 私たち人間とは 言葉だけではなく 色々なものに 気づかずして影響されやすいもの。

そういう 見えないものからの 影響だけではなくて どんなことも ものはいいよう つまりは 観る視点、角度が違えば 違った見方になるわけで いつもの自分の立場から 一歩離れて物を見る という訓練が必要ではないか。 

それには 自分の信条をいったん 棚上げして 冷静に現象だけを見る という 心構えも必要なのかな と 考えてしまいました。
だけど そうすることには 常に 時分の周りにある情報が正しいのか 正しくないのか 判断し続けていなくてはならず 情報の洪水にあふれる現代では それもまたとても難しいのですが。

さて どうも気になっていることが一つ。
ずっと前にも書いたのですが 

邦題「サンキュー・スモーキング」は おかしいです!

本当は Thank you for smoking でして Thank you は 元々が I thank you で 中学英語をやった方なら習ったとおり 主語+述語+目的語。

そして 何かをしてくれたことに 「感謝する」のであって その 何か を示すには 前置詞 for が必要です。

例えば 

お招きいただきまして ありがとう



Thank you for inviting me.

とか

Thank you for having me.

とか 言えます。
全く 日本は英語後進国!これから 国際化するために 英語をもっとできるようにしましょう! と 映画は一番いい機会なのに こういうところで 手を抜くと 間違って覚えてしまいますよ~!
日本の英語教育向上のためにも 配給会社さん どうぞヨロシク

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| 英語 | 16:55 | comments:8 | trackbacks:4 | TOP↑

こんにちは

プリシラさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

同じようなご意見で僕も嬉しいです。
最近の「あるあるー」の納豆事件などもまさに情報をどう受け取るかということが大事であることがわかります。
僕は納豆好きなので、ほぼ毎日食しているのですが、あのときは店頭から全くなくなっていてびっくりしました。
そうしたらデータがいい加減だということが発覚し、店頭は余った納豆だらけ。
いい加減な情報を発信するテレビ局もどうかと思いますが、簡単に動かされてしまうのもどうかしらとも感じました。

| はらやん | 2007/01/27 14:13 | URL |

確かに納豆問題、
言われるがままに動かされる側もですよね^^;

もしかして、
ミクシーにもいらっしゃるプリシラさんですか?

| 読者モデル | 2007/01/27 15:22 | URL | ≫ EDIT

アメリカ版だとパッケージが違うんですね。
たぶん同じ日に同じチェーンから借りましたw。
1ナイトだったので見るのに忙しかったです。

冒頭のシーンが面白くてわくわくしたんですが、その後、うわぁっ、本当に言葉数多かったですよね。

| Key | 2007/01/27 21:53 | URL |

はらやんさんへ

こんにちは。コメントありがとうございます!

情報操作は 今では自分で情報が手に入るので 受けて側の注意が必要ですよね。でも 大変な世の中になったなぁ~ とも 思っちゃいます。責任重大ですよね。

テレビは 影響力大きいけど それが本当かは 自分で判断しないと って はらやんさんが かかれてたとおりだと思います。大学で 消費者心理について 学んだので どうやって動かすかとか 知ってるので この映画 とても面白かったです。

| プリシラ | 2007/01/27 22:37 | URL |

読者モデルさんへ

コメントどうもありがとうございます!

納豆問題とか 簡単に動かされないようにしたいですよね~。だれがそれで利益を得るのか いったん立ち止まって考える姿勢も これから必要なんですよね。

残念ながら そのプリシラさんは 違う方だと 思います~。Mixi入ってらっしゃるんですね☆どこかで お会いしたら是非よろしくお願いします。

| プリシラ | 2007/01/27 22:39 | URL |

Keyさんへ

ワタシなんて 夜10時から観出したので 大変でしたよ~!

冒頭部分の 対決シーンですね!あれ どうやって言いくるめるのか 楽しかったです~。ああなれる日が いつ来るのか・・・。いや ネイティブでさえ ああはなかなかなれないんだから そんなこと 考えるのが無意味ですね☆

| プリシラ | 2007/01/27 22:41 | URL |

同感でしゅ

スタイリッシュな映画かと思いきや、結構思考させられますよね!邦題についても同感です。TBさせていただきますので、そちらからもどうぞ!

| チュチュ姫 | 2007/01/28 21:55 | URL |

チュチュ姫さんへ

こういう映画を作れて しかも ヒットしちゃうのが アメリカのすごいとこだな って 思います。TBさせていただきますね^^

| プリシラ | 2007/01/29 09:59 | URL |















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「サンキュー・スモーキング」レビュー

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| 映画レビュー トラックバックセンター | 2007/01/27 11:42 |

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Thank You for Smokingシェアブログ1573に投稿ロビイストとは何か?:ロビー(「政治家の控室」の意味)で活躍する者の意味。政治的圧力団体の代理人として、政党や議員や官僚、さらにはマスコミや世論に働きかけて、その団体

| 姫のお楽しみ袋  | 2007/01/28 20:56 |

サンキュー・スモーキング

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