Lost in Australia 

オーストラリアから 映画と英語と暮らしのことなど 色々と

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【映画感想文】ブルー・バレンタイン

青空の広がるブリスベンからこんにちは。

ちょっと前になりますが、「ブルー・バレンタイン」観てきました。
blue valentine

観る前から暗い気分になる映画、と言われていましたが、本当に気分がブルーになりました…。
恋人同士やカップルでトラブルを抱えている場合、絶対避けた方がいいです。気分がどん底に叩きこまれます。
幸せな場合は「ふーんこんな場合もあるのね、ま、私達には関係ないけどぉ」と思えるので大丈夫ですが
そうした場合は面白くないかも。

衝動的に恋に落ちて結婚した二人が、人生に対する考え方がすれ違って別れに至る

と書いてしまえば非常に簡単なわけですが、
この二人がどのように出会って
どれくらい幸せで
どれくらい魅かれあっていたのか
違いを乗り越えたり
大きな困難を超えてまで結ばれていく過程が
現在の悲惨な関係と前後して時間軸を超えてミックスされていて
その対比が現在の寒々とした関係をさらに強調しています。

現在の状況に至る事情も観ているとつかめてきて、
ライアン・ゴスリング演じる夫のディーンも
ミシェル・ウィリアムズ演じる妻のシンディもどちらもまったく悪くないので
観ている側は本当のカップルが別れに至る過程をつぶさに見せつけられ
気分が落ち込むわけです…。

どちらかといえば妻のシンディは二人の関係をもうあきらめていることが
最初のシーンで示唆されており
ディーンはそれをなんとかしようとあがくあまり
いわゆるラブホテルで一夜を過ごすことで二人の関係を改善しようとするわけですが

ここにもう、男女の違いが見て取れる。

私は観ていてシンディがディーンに愛想を尽かす理由がよ~~~~~~~くわかりました。

ディーン、いい人なんですよ。
子供を愛していて、いいお父さんで、子どもとの時間を作るためにペンキ屋の仕事をして満足している。

傍からみれば「いい旦那さん」なんです。

でも、家事をしない。
冒頭でのある事件が悲しい出来事に終わったときに
ディーンはビデオを観て、思い出にひたっているわけですが、
そんなときにシンディは悲しみを紛らわせようと言うのか
居間に散らばるゴミを片付けて、ゴミ出しに行くんです。

その後口論になったときに

「私が家では男の役割を果たしている」

と口に出すのですが、
シンディは医師として働いて多分家計の多くを負担しているのでしょう。
しかもどうやら激務。
できれば家事とかは任せたいのでしょうが
お気楽なディーンは子供と遊んで楽しく過ごせばそれでOK!のお父さんパターンを抜け出していない。

外では男の役割、家では女の役割ともいえる家事に本質的な育児を負担しているわけで
そりゃシンディ、ストレスもたまるわ…。

「なんでアタシばっかり!」

と言いたいことでしょう。

過去に描かれたようにシンディは実の父が問題ありで
そのせいか、つきあっていた男性も同様に抑圧的。
なのでそんなところのないディーンに魅かれたのがよくわかります。
でも結局「男とはこうあるもの」というイメージが彼女には刷り込まれているわけで
ディーンがそれに合わないところも今では不満になっているのでしょう。

そのうえディーンはどこにシンディの不満があるかわからず
(要は、私、忙しく働いていて男の役割してるんだから、家にいることが多いあなたはもっと女の役割してよ、なんですが)
そうか!一発やればロマンスが戻るぜ!
なにせ昔は二人はホットなセックスしてたんだから…
といわんばかりにラブホテルを予約するわけで。

そういうときは妻に花でも買ってやれ!
ロマンティックなディナーでも行けばいいのよ!
きれいにドレスアップしてもらって「きれいだね」とでもいえばいいのに
この男、「セックスがうまくいってれば夫婦関係はうまくいく。最近やってないからなー」というのが見え見え。
悪い点で男丸出しなんですよ。
大学時代の彼氏と一緒。
体を合わせればそれで解決!問題なしって、それ、あり得ないから。

お互いもっと話し合えば、というには
シンディは疲れ過ぎている。
転勤の話も切り出せないほどに信頼関係を崩れているわけで
そこには

「男としてもっとでかい夢はないのか。私はこんな小さい男と結婚したわけじゃない!」

という、昔ながらの女の期待もある。だからこそ

「私が男の役割をしている」

という発言も出てくるのでしょう。

結婚する前は優しく、思いやりのある人だからこそ結婚したのに
結婚したら変わってしまった…というのがシンディの思いなのでしょうが
きっとそれはディーンの方も同じで
ホットでかわいい子だったのに
結婚したらギスギスした女になってしまった、とでも思っているんじゃないかなぁ。

結婚したから変わったわけではなく、
もともとの性格が出てきただけ、ともいえるのですが、
本質的に真面目なシンディとお気楽なタイプのディーンは合わない、と言ってしまえばそれまで。

とはいえ、お互い思い合っていたのは事実だしなんとかならないもんか、とも思うのですが、
お互いなかなか変わることはできないし
変わることを期待できる状態をはるかに超えて事態は悪化していることがわかり
悲しいけれど別れもやむなし、と最後には思ってしまう…。

大体女性が

「もうこれ以上は無理」

って言ったら最後通告なんですよね…。
男性の観客にはそれがわかるだけこの映画、教育的効果ありなのかもしれないけど。

いい映画なのですが、幸せな恋愛や結婚をしている方にはお勧めできません。
だからといって、問題を抱えたカップルにはなおさらで、
一体誰にお勧めしたらいいのかわからないのですが、
観るならお一人で、または女友達とが一番よいかと思います。



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| エイガ | 08:26 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

う~ん…

プリシラさん、こんにちは。
ブルーなバレンタイン…なのでしょうねぇ。
いやー、こんな感じの映画は影響を受けやすい私は観ない方が身のためかも。が、しかし、文章でならOKなのでは?
などと考えていますが、きっと見に行けないんだろうなぁ。
だって、ずーんって落ち込んだら嫌なんですもの。

で、私、すみませんっ!!
週末、全然違う映画に行ってしまいました。
だって、Sanctum日曜の1回きりの上映だったんですもの。見逃しちゃいましたよ。
で、観たのはミーハーな「I am number four」でした。
えーっと、内容だとかそんな所は気にせず、CGだとかアクションが楽しめる映画…とコメントさせていただきます。
そして、次回作が絶対にある!とかなり自信を持って言える作りなので、何も考えず大きな画面でストレス解消!!って気分の時に見に行くといいかなぁと思います。
観に行く予定だった映画が観れず、むしゃくしゃした時の解消にもってこいの映画でございました。
来週こそ、sanctum行かせていただきます…。

では、プリシラさんも良い一週間を…。

| ジジママ | 2011/02/28 14:28 | URL | ≫ EDIT

ジジママさんへ

お返事遅れました。ごめんなさい。

ブルー・バレンタインは…本当に落ち込みます。
気分が暗いときには本当にお勧めしません!

> で、観たのはミーハーな「I am number four」でした。

そういう映画も面白いですよね。スカッとするし、ストレス解消にはうってつけ、ですので
暗いどんよりなアート映画だけではなくて、たまにはそういう映画も観た方がいいですよね…。

ところで、あの主役の男の子、ハンサムなんでしょうか?
予告編しか観ていないのですが、どうも最近のハンサムさんの基準がよくわかりません。
みんな清潔なのはよくわかるのですが…(汚いよりマシ?)

| プリシラ | 2011/03/07 06:49 | URL |

うひひ

というのは、読んだだけで怖くなったからでしてw

私の親友や私も若干こういう女性の気質かもでして・・・
いや私はハイレベルじゃないんですが。
最近元気ですが心底のパワーはないので、
プリシラさんの仰る通りにしたら、
いつ観れるかわからへん・・・
でもプリシラさんが言うてはるから怖いな・・・と思いながら、
でも観てみたい!と思いましたw
ありがとうございます。

なんにせよ、女がこれ以上ムリと思ったらムリ
というのは観てなくても心底共感したところですw

| おこうチャン | 2011/03/08 02:20 | URL |

おこうちゃんさんへ

コメントいただいた後に地震が来たんですよね…。

皆様大丈夫ですか?
こんなときこそ気晴らしに映画を観て、ご飯食べて、景気よくしていきたいものですが、
これはまったくもってお勧めできません!!!

ね、本当に女の人が「もう無理です」って言ったら
おしまいなんですよね…悲しい。

| プリシラ | 2011/03/17 12:07 | URL |

はじめまして



あまりブログへのコメント等は普段しないのですが、良い映画で、周りに見ている人がいなかったので、他の人の感想を知りたくて書かせてもらいました。
迷惑だったら申し訳ございません。

| ねじ | 2011/10/11 02:51 | URL |

はじめまして

ブルーバレンタインの感想読ませてもらいました。
この映画は、見ている側の恋愛経験や考え方によって、受け取り方が変わってくる映画だと思います。

この男、「エッチがうまくいってれば夫婦関係はうまくいく。最近やってないからなー」というのが見え見え。
悪い点で男丸出しなんですよ。
大学時代の彼氏と一緒。
体を合わせればそれで解決!問題なしって、それ、あり得ないから。


上記のようにプリシラさんは書かれていましたが、映画製作側の意図にはない解釈をされているのではないかと思い、コメントさせていただきます。
あのラブホテルの彼の行動としては、彼女と想い出の曲を用意し、投げやりな彼女に対して「体ではなく君自身を求めている」とはっきり発言しています。ただ、体を合わせることで解決しようとしたのではないと思います。
妊娠をさせて責任をとらなかった「大学時代の彼氏と一緒」とは誰も思わないのではないでしょうか。
愛する彼女のため、他人のしかも憎んでいる相手の子供を育てる彼は男らしいと思います。

| ねじ | 2011/10/11 02:53 | URL |

ねじさんへ

コメントどうもありがとうございます。お返事遅れて申し訳ありません。

そんなこと言ってたんですね。なんかもう、私この旦那さんのことがきっといらっとしてしまって「もう~~~~大人になりなよ~~~~」としか思えなくて…。でも、こうやってささいなことですれ違いが続いて、キライではないけれどもう駄目、っていうこと、ありますよね。大人の鑑賞に耐える映画、というのが今の感想です。

またよろしかったらのぞきにいらしてください。ものすごーく不定期ですが更新します…。

| プリシラ | 2011/10/31 22:41 | URL |

はじめまして、自分は男です。
プリシラさんの文読ませてもらいました。
僕は独身で映画の中にいる様な夫婦男女の決裂に至るまでの内容が
あまり共感出来ませんでした。しかし男性と女性のそれぞれの視点が
気持ち悪いくらい現実として描かれていた様な気がします。
男は悪い事情が訪れると、その点ばかりに気に取られがちになります。
大事なのはもっと奥にあるのに、それに気づく繊細な男は果たしてどれだけいるのでしょうね。ディーンも単純な生き物で、常に今ある幸せに浸りたいって言った所でしょうか。僕もそう言う点では共感する所がありました。
夫婦円満の答えはおそらくないでしょう。しかしお互いの長所短所を分かり合いつつ、干渉しすぎてはいけないんじゃないかなとさえ思える映画でした。
何年かして、家族が出来た時にもう一度観たいと思っております。
また違った視点で観たいですね。

| よう | 2011/11/30 04:35 | URL |

ようさんへ

コメントどうもありがとうございます。お返事遅くなって申し訳ありません。

男性からの視点を聞かせていただいてありがとうございます。そうか、なるほど!と感心いたしました。ようさんのコメントを読ませていただいた限り、すてきな結婚生活を送られるのではないか…と思います。

| プリシラ | 2011/12/07 09:23 | URL |















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